広島工業大学

  1. 大学紹介
  2. 学部・大学院
  3. キャンパスライフ
  4. 就職・資格
  5. イベント情報
  6. SNS一覧
  7. 施設紹介
  8. 2024年度以前入学生の学部・学科はこちら→

広島工業大学

2019年度卒業証書及び卒業証書・学位記 手交式 挨拶(2020年3月21日)

2019年度卒業証書及び卒業証書・学位記 手交式 学長 挨拶

本日、ここ広島工業大学に集われた大学院修了生30名、学部卒業生976名の皆さん、修了、卒業、誠におめでとうございます。本学教職員を代表し、心よりお喜びを申し上げます。

本日は、新型コロナウイルス感染症の拡大という状況に鑑み、出席される皆さんの健康と安全を第一に考え、全員が一堂に会する形式での学位記授与式及び卒業証書・学位記授与式を取りやめ、専攻及び学科単位での手交式とすることとしました。人生の節目である今日の日がこのような形になりましたことは大変残念ではありますが、それが故に、令和元年度修了生また卒業生であるということ以上に、この社会情勢と共により鮮明な記憶として残るに違いありません。どのような形であっても、本日、皆さんは広島工業大学の修了生または卒業生となります。広島工業大学で学んだという自信と誇りを持って、これから活躍してくれることを期待します。

さて、大学生活を少し振り返ってみましょう。学部卒業生の皆さんにとっては、期待と不安の入り交じった複雑な気持ちで臨んだ入学宣誓式、同じ学科の人たちと初めて行動を共にするオリゼミ、そして、それまでとは全く違う大学の授業、ゼミ活動や卒業研究、さらに、学科の専門の学びとは別に、サークル活動やボランティア活動そしてアルバイトなど、勉学以外でも自らの興味に従い、多くのことを経験してきたと思います。大学院修了生の皆さんにとっては、研究に没頭し、多くの失敗をしながらも新しいものを生み出す充実した日々だったのではないかと思います。さらに、日々の研究のほか、研究発表やコンペなど学外の人との関わりも持ちながら、多くの経験をし、一回りも二回りも大きくなったと感じていることでしょう。

そのようなさまざまな経験をする中で、皆さんは多くの人に出会ったのではないかと思います。夜遅くまで語り合ったこともあったでしょう。一つの目標に対して、一緒に寝食を忘れて努力したこともあったでしょう。それぞれの場面で出会った人たちは、皆さん一人一人の一生の財産となるものです。学生時代に出会った人たち、そして、築き上げたつながりを大切にして、これからの人生を歩んでほしいと思います。

本日、皆さんは本学を修了、卒業されますが、皆さんがこれから経験する社会は、グローバル化や情報化がますます進み、国と国との垣根が無くなるボーダーレス社会になると言われています。あらゆるところで刻一刻と情報が生み出され、それらがあっという間に世界中に行き渡る、そんな社会になっていきます。

そのような時代を自分らしくしっかりと生き抜くためには、あふれかえる情報の中から必要な情報だけを選別し、それらに基づいて判断し、行動することが求められます。皆さんには日頃から、目の前の情報を鵜呑みにせず、常に自分で「考えること」の大切さを伝えてきました。大学で培ったこれらの力を存分に発揮し、社会で活躍してくれるものと信じています。

私たちは、本学の教育理念である建学の精神『教育は愛なり』、教育方針『常に神と共に歩み社会に奉仕する』を教育の根幹とし、倫理観ある技術者を育成すべく、皆さんを指導してきました。そして、皆さんはその指導に応え、本当によく頑張ったと思います。

今後、皆さんの進む道はそれぞれ異なりますが、本学で身に付けた知識や技術を十分に活かし、地域、日本、さらには、世界で活躍されることを期待して、私の挨拶といたします。

令和2年3月21日
広島工業大学 学長  長坂 康史