環境学部
地球環境学科
地球環境問題に対応できる
実践力を備えたプロを育成します。
これからの時代は、生態系のバランスを保つため、地球環境の複雑な仕組みや地球規模の現状把握を行い、環境共生型・循環型社会を構築していく必要があります。地球環境学科では、「地球科学分野」「環境共生分野」「環境情報分野」の3分野を理解し、地球環境問題に結びつく観測・分析・評価・計画ができる実践力を備えた人材を育成します。
教育研究分野
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地球科学分野
地球温暖化や、都市域でのヒートアイランドなどの気候変化に関する専門知識を学ぶとともに、気象観測や観測データの解析技術を修得します。また、近年多発している集中豪雨による水害・土砂災害などの自然災害発生の仕組みを学ぶとともに、災害対策、防災計画の立案手法などを修得します。
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環境共生分野
環境変化に対応する生物の応答を、生物体の仕組みに基づいて理解するとともに、生態系に関する専門知識を修得します。野外調査に基づく生物保護や、生物資源および自然環境の保全・再生のための計画立案・評価手法などを学びます。また、水質の分析技術や廃棄物リサイクルなどに関する専門知識を修得します。
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環境情報分野
地球環境を調査・分析する上で重要な役割を担う、リモートセンシング(遠隔探査)に関する専門知識・技術を身につけるとともに、地球観測衛星情報を画像処理や空間情報システムなどを活用して解析処理する技術を修得します。また、環境・災害調査に不可欠な最新測量技術に関して、航空測量や全球測位衛星システム(GPS等)を含めた専門知識・技術を修得します。
科目紹介
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環境共生概論
現在の環境問題は極めて多様化しており、その構造も複雑化しています。自然生態系の喪失、河川・湖沼・海域の汚濁、大気の汚染、廃棄物問題など、解決が求められている環境問題を科学的に分析し、環境との共生を図る道を探ります。
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空間情報処理演習
地理情報システム(GIS)における空間情報の計測や入力、データベースの処理・解析・プレゼンテーションに取り組みます。また、地図情報や地球観測衛星の画像情報を編集し、効果的に解析結果を提供する手法を学びます。
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地球科学実習
最新の観測システムを用いて気象観測、野外での大気・熱環境観測など身近な自然環境の計測法を、実際の観測から解析まで体験的に学修し、地球科学に対するより深い理解力と洞察力を身につけます。
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自然災害対策演習
防災・減災に向けた実践的な取り組みについて、グループ内でのディスカッションと成果発表を行い、自然災害対策に関する知識を身につけ、防災情報の共有や知識の普及に必要なコミュニケーション力を養います。
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フィールド実習A・B
グループに分かれて調査や観測などを行うことにより、調査方法や観測方法を習熟するとともに、収集・観測したデータの分析や評価、結果のまとめ方を、発表・討論などの実践を通して学びます。
カリキュラム
就職・進学
教員紹介
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小川 潔教授
学位:修士(学校教育学)
研究内容等:教職課程に係る学生の学びや資質能力の自己認識に関する研究 -
川本 中准教授
学生支援アドバイザー学位:理学修士
研究内容等:理科教育と環境教育に関する研究