瀬戸内海で生態系を調査! 動き出した「瀬戸内海共生プロジェクト」
2017.07.12
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広島工業大学女子学生キャリアデザインセンター(JCDセンター)では、女子学生のキャリアアップを目的とした15のプロジェクト活動を展開しています。2014年から始まった釣り情報誌「レジャーフィッシング」と共同で記事作成を行う「J-fishing!」もその一つです。これまでの活動に加え、今年度からは瀬戸内海の生態系調査を行う「瀬戸内海共生プロジェクト」として新たに生まれ変わりました。この活動は、小学生を対象とした環境教室の開催を目的としています。
新たな活動として6月10日、12名の学生が呉市安浦町の防波堤で海水の水質・海中調査や釣った魚の種類について調査した後、干潟に移動し浜辺の生態調査を行いました。
ライフジャケットを身につけ、準備完了です。
手に持っているのは、副リーダーの岡本万理奈さん(機械システム工学科 2年)が自作したセッキー板。海水の透明度を調べています。
セッキー板を海中に沈め、見えなくなる距離を測定します。「ここは108センチ。少し濁っているかな」と報告。
釣り竿に取り付けた水中カメラで海中を調査。担当した澤村風菜さん(左:地球環境学科 1年)と永井奏帆さん(右:地球環境学科 1年)は「たくさんの海藻や、魚が泳ぐ映像が撮れました」と声を弾ませます。
続いては漁釣調査です。情報工学科の大谷先生に魚の釣り方を指導してもらいながら、仕掛けとリールの釣り糸をくくり付けていきます。
最初に釣り上げたのは淺野恵生さん(知的情報システム学科 1年)。約20センチ超えのギザミがかかっていました。1時間ほど経つと、あちこちで釣果が得られました。
仕掛けと、スジ糸の結び方について大谷先生からレクチャーを受けています。
最初にギザミを釣り上げた淺野さん。「うれしいです!」
小さなフグも釣れました。
続いて、安浦町安登地区の干潟へ移動し、浜辺の生態調査を行いました。長靴を履いて干潟の感触を確かめながら、スコップや網などで生物を捕まえます。シャコ、シオマネキ、ヤドカリなど多様な生物を発見しました。
この日は、干潟の1平方メートルを縄で囲い、約20センチの深さまで掘り起こし、この中にどれだけ生物がいるのかを試験的に調査しました。
「小さな生き物がいた場合、写真に撮っておいてください。また、一人で行動しないように」などの諸注意の後、調査開始。
日頃見ることの少ない小さな生き物を発見できました。
メンバー全員で記念撮影。
リーダーの栢木菜那さん(地球環境学科 2年)。「今回からは今までの活動に加え、学科の学びと結びつくような活動も取り入れました。瀬戸内海は身近な海です。他学科の学生にも、ぜひ興味を持ってほしいです」
今回の調査結果はメンバーで共有し、小学生を対象とした環境教室の開催を目標に企画準備を進めていく予定です。今後の活動にもぜひご期待ください。