子どもたちにものづくりの楽しさを伝える― 笑顔あふれる「第13回ワクワクものづくり大作戦」
2017.10.03
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毎年恒例の小学生対象「ワクワクものづくり大作戦」。楽しく学びながら「ものづくり」のおもしろさを体験できる、大好評のイベントです。13回目となる今年は、昨年より2つ多い15講座を開講。夏の終わりの8月26日、たくさんの子どもたちと保護者がワクワク体験にやってきました。
開会式の行なわれるデネブホールでは、学生たちがプラカードを持って参加者を優しく誘導しました
鶴学長が「今日はいろんなものづくりにチャレンジして、ワクワクしてください」と開会のあいさつ
開会式の後、参加者は講座ごとに、各会場へ移動しました。
15の講座には、ここでしかできない経験がたくさん散りばめられています。子どもたちにとって、どんな一日となったのでしょう。
ラジオをつくってカープを応援しよう!【電子情報工学科】
小学3~6年対象。お手伝いするのは、電子情報工学科の学生で構成する「電子情報テクナーズ」の皆さんです。細かい作業の連続ながら、頑張る参加者のそばで熱心にお手伝いする学生さんの姿が印象的でした。
目の保護のためゴーグルを着けて、初めてのハンダ付けに挑戦します
ワイヤレス給電の秘密をさぐろう!【電気システム工学科】
小学1~6年対象。線をつながなくても、コイルを使えば電気が流れるということを、低学年から高学年まで、分かりやすく学びました。
「来年もまた来たい!」と話すお子さんと、「子どもにとって、よい刺激となる一日でした」と保護者の方
偏光板であそぼう!【機械システム工学科】
小学1~4年対象。「偏光板」という言葉は聞き慣れませんが、スマートフォンの画面などに使われています。ホワイトボード前に並んだ見本も何やら不思議。偏光板を通すと見える色があることを学びました。
いつの間にか、保護者のほうが熱心に質問!
かっこいいプロペラカーをつくろう!【知能機械工学科】
小学1~4年対象。紙パックを思い思いに飾り付け、ゴムの動力でプロペラを回して走る、世界に一つのプロペラカーが完成しました。
分からないところは学生が優しくサポートしてくれるので安心です
瀬戸内海に橋をかけてみよう!【環境土木工学科】
小学3~6年対象。細い木柱を、長さをそろえカットして貼り付け、本物そっくりの橋をつくっていきます。精巧な橋の見本に驚いていた子どもたちも、後半には見本顔負けの大作を作っていました。橋の構造が、理屈ではなく形から理解できたかな?
「最初は簡単かなと思ったのですが、長さをそろえてカットするのが難しかったです。宮島の鳥居のイメージで作りました」。家族も出来栄えにびっくり
ゼミに所属する4年生の先輩学生もお手伝い。作業中の小学生に笑顔で優しく声をかけていました
木製ミニテーブルをつくろう!【建築工学科】
小学1~6年対象。ここでは何と!釘や接着剤を使わずに、木材だけでミニテーブルを完成させます。お子さんより熱くなって頑張る保護者の方の姿も見られました。
四角や三角の形をしたテーブルや、それにさらに切り込みを入れ、工夫をこらす子どももいました
万華鏡をつくって魔法の世界をのぞいてみよう!【情報工学科】
小学3~6年対象。黒い紙を巻いて筒状にするところから手作り。光とレインボーのオリジナルの世界が見られました。
「光の三原色が分かりました」と笑顔!筒に貼ったテープにも工夫が凝らしてあります
ロボットカーをつくろう!【知的情報システム学科】
小学4~6年対象。ここでは、ボディの形を工夫して、自分だけのオリジナルロボットカーを作ります。それでは、ここで講座の様子をじっくり見てみましょう。
まずはプレートを切って加工し、ギアボックス、キャスター、コンピュータ、モーターを順番に取り付け。プレートのカットは学生さんにお願いし、ビスやナット、プッシュリベットなどを使ってパーツをつないでいきます。組み立てたら走行テスト。まっすぐ走るように調整したら、隣の部屋でゲームに挑戦し、出来栄えを確認しました。
コンピュータやギアボックスなどメインパーツは全員共通ですが、プレートやアーム、飾りなどのボディパーツは自由にカスタマイズ!ここが子どもたちの腕の見せ所です。
「小学生は、ダメだという観念がないので、奇抜かつ柔軟な発想をするのに驚きました。例えばボディに、普通は車輪を2つ付けるところに4つ付けて、全てが連動して回転するよう工夫した子がいました。私にとっても刺激的で、楽しい時間となりました」と、福本伊織さん(知的情報システム学科3年)が振り返ってくれました。
パーツのカットは学生さん、できるところは小学生、二人三脚で頑張りました
「完成させるのは難しかったけれど、普段はできないことができて良かったです」と何回もチャレンジ!
オリジナルの木箱をつくろう!【建築デザイン学科】
小学4~6年対象。手動のこぎりを使っての木板カットや、ミニボール盤による下穴あけなど、普段は見ることがない工具を使っての木箱作りに、みんな夢中!
先生の指導のもと、穴をあける位置を定める慎重なまなざし
ころころジェットコースターをつくろう!【地球環境学科】
小学4~6年対象。小さな鉄球を転がして、ミニチュアのジェットコースターを作ります。パーツが細いので、コースター作りは苦労もあったようですが、持ち帰るときの笑顔は輝いていました。
「ねじをまっすぐ差すのが難しい。鉄球を落とすと同じ高さまで戻ってくると教わりました」
聴診器をつくっていろいろな音を聴いてみよう!【生体医工学科】
小学1~4年対象。聴診器を手作りして音を聴いた後は、まるで病院の一室のような設備の中、お医者さんの着る服と帽子を身に着けて電気メスにも触ってみました。
実際に病院で使われる電気メスを持って鶏肉にメスを入れます。「音もにおいもすごい!」と興奮気味に感想を話してくれました
ピカピカに光る究極の泥だんごをつくろう!【食品生命科学科】
小学1~4年対象。信楽焼の材料を使って作った泥だんごは、雑誌やチラシなどつるつるしたカラー面でこすると色が移ります。いくつでも、どんな大きさでも自由にチャレンジ。
磨けば磨くほど輝きを増す泥だんご。親子で一緒に挑戦しました
レスキューロボットをつくろう!【ロボット研究部】
小学4~6年対象。被災地で活躍するレスキューロボットのミニチュアに挑戦。プロジェクターを見ながら、色分けされたふせんテープを目印に、指示通り組み立てていきます。小さくてもちゃんと活躍するロボットの完成です。
複雑なパーツがたくさん。でも、学生さんがいるから安心です
今年は、JCD(女子学生キャリアデザイン)センターが初参加。オレンジ色のポロシャツを着た女子学生たちが、女性ならではの優しさと細やかさで2講座を担当しました。
マスキングテープアートに挑戦しよう!【JCDセンター】
小学1~4年対象。真剣な表情でマスキングテープを選んだり、線に合わせて貼ったりする子どもたちの姿が見られました。
「こんなにたくさん種類があるのがすごい」。柄を選ぶ楽しみもあったようです
プログラミング体験をしてみよう!【JCDセンター】
小学4~6年生対象。文部科学省提供の「プログラミン」を使ったプログラミング体験を、お姉さんたちと一緒に行いました。ローマ字打ちやキーボード操作に慣れた小学生が多く、「家に帰ったらやってみる!」と意欲的な声も聞かれました。
最後まで集中して、熱心に取り組む姿が印象的でした
学内レストラン「リーフガーデン」でランチタイム。この日は特別に「お子様カレー」「お子様ランチ」などが販売されました
参加者の弟や妹たちのために、折り紙やぬり絵が用意されている講座もあり、「気遣いがうれしい」という保護者の方の声も
今年もたくさん「ワクワク」してもらえましたでしょうか。家族全員が満足の一日になれば幸いです。来年もぜひご参加くださいね。