子どもたちが描くロボットは夢がいっぱい 「平成29(2017)年度夏休み絵画コンクール表彰式」を開催しました。
2017.12.20
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想像を膨らませて絵画で表現する楽しさが、子どもたちのものづくりへの興味につながることを願って、広島工業大学女子学生キャリアデザインセンター(JCDセンター)では、平成26(2014)年度から広島県内の小学生を対象とした「夏休み絵画コンクール」を開催しています。
第4回となる今年度のテーマは「私のオリジナルロボット」。16の小学校から369点の応募があり、その中から、最優秀賞、優秀賞、特別賞、入選の計20点を選出、10月28日に表彰式を開催しました。
最優秀賞の2名には表彰状とトロフィー、メダルが贈られました。
表彰式には家族や関係者の皆様など、大勢の方々に集まっていただきました。
低学年の部・最優秀賞を受賞したのは、なぎさ公園小3年の山本晟良さん。タイトルは「地きゅうをてらしてくれるイルカ」。ハートの目を持ち、花がたくさん描かれている優しいイルカが夜空を飛ぶという幻想的な作品。「発想が素晴らしい。こんなイルカがいたら、きっと地球はもっと明るくなるでしょう」と高い評価を受けました。
高学年の部・最優秀賞を受賞したのは、なぎさ公園小5年の梶岡侑生さん。タイトルは「ク除コダイル」。汚れた水を口から吸って、外来種をおなかの中に閉じ込めるアイデアが評価されました。「夢を持って、環境問題に取り組んでいこうという姿勢がいい。タイトルのセンスもバツグンです」とこちらも審査員から高い評価を受けていました。
「夜空に輝くイルカがいたら、地球がもっと明るくなり、みんなが仲良く暮らせると思います。イルカの模様がよく目立つように工夫しました」と山本さん。
「池の水を抜いて外来種を駆除するのは大変だから、ロボットでできたらいいなと思ったのがきっかけ。いろいろな色を混ぜて、汚い池の色を表現しました」と梶岡さん。
表彰式の後は、「家の模型制作ワークショップ」を開催。プロジェクトメンバーが建築系の学科であることから、発案から部品のカットまでメンバーが行いました。学生が準備した床や壁、屋根を組み立て、その後マスキングテープでデコレーションしたら完成です。カラフルで個性的な家が、次々に誕生しました。
難しいところはプロジェクトメンバーの学生が優しくアドバイス。理想の家ができるかな?
鮮やかに彩られた家が完成。「大好きな緑色を使って、家族が暮らす家をつくりました」
「夏休み絵画コンクール」のリーダーを務めた小野川莉乃さん(建築デザイン学科 2年)は、「4月から5月にかけてメンバー全員でテーマ決めやチラシ作成を行い、6月からは近隣の公民館や小学校を訪問して広報活動を行いました。参加賞の色鉛筆のパッケージは私たちがデザインしました。9月に1次審査、2次審査を経て、今日の表彰式でプロジェクトがすべて終わりました」とほっとした表情で語ってくれました。「多くのメンバーをまとめるのは大変でしたが、その過程で、自分の不足している部分に気づき、相手の立場になって考えることの大切さを学びました」
「この経験を就職活動や、その後の社会でも活かしていきたいですね。子どもたちの作品からも大きなパワーをもらうことができました」と小野川さん。
受賞作品は学内に掲示され、作品の前で記念写真を撮る姿も多く見られました。
今年度の絵画コンクール表彰式にご出席くださった皆さん、そして絵画コンクールにご応募いただいた皆さん、本当にありがとうございました。