第56回工大祭のテーマは「Puzzle」― 冬の芸術展と初の同日開催で過去最大のスケールに!
2017.12.15
このニュースは、クローズされました
好天に恵まれた2日間 ステージ、模擬店、イベント会場とも大盛況
第56回工大祭「Puzzle」を、11月11・12日の2日間にわたって開催しました。今年は、今まで12月に開催していた文化系クラブの祭典「冬の芸術展」との初の同日開催。従来の工大祭に芸術的な色合いをプラスし、過去最大規模のイベントとなりました。
第3グラウンドと三宅の森Nexus21を会場に、模擬店やお笑いライブのステージ、音楽の演奏など、さまざまなイベントを開催。近隣の方々や他大学の学生、中高生など、多くの方にご来場いただきました。フィナーレのレーザーショーが好評の、2日目の様子をレポートします。
来場者を迎えるゲートは学生が製作。ゲートをくぐると、お祭りの期待感が高まります
写真や絵画、映画など、学生たちのアート作品を展示 冬の芸術展
今回の目玉の一つ、「冬の芸術展」は、Nexus21の4階から8階で行われました。この日のために制作を進めてきた各クラブは、日頃の成果を存分に披露。繊細な芸術センスを持ち合わせた学生たちの頑張りが随所に感じられ、各ブースを回った来場者からは「大学生の作品とは思えないほどレベルが高いものもあり、驚きました」と言った声が聞かれました。
写真部は1年間の集大成を展示。20名の部員の個性がつまった自信作です
科学部のブースでは古い電子機器や玩具、タイプライターなどを展示。岡山県から来場した高校生は「広島工業大学への進学を考えています。大学の雰囲気を知りたくて来ました」
美術部は、学生の手技が光る切り絵やアクリル画から、最新のデジタルアートまで幅広い作品を展示
ポップなものから写実的なものまで、25名の部員が描いたカラフルなイラスト50点を展示するのはA.I.C
学術系からサブカルまで、多彩なサークル活動が楽しめる 工大祭の学科展
サークル活動や学内プロジェクトなど、学生が自主的に企画・運営する団体のアトラクションを楽しめる工大祭の学科展もNexus21で開催。6階から10階までの12会場で13の団体が活動を披露しました。日頃の積み重ねをアピールする場であり、かつ来場者による人気投票も行われるとあって、学生の気合いが感じられました。
学科展の人気投票で堂々の1位に輝いた鉄道研究部。鉄道模型は、その精巧な作りに感心させられます
建築デザイン学科は、実習で制作した建築模型を展示。間近で見ると意外に大きく、制作の大変さがうかがえます
マイコンカーの走行スピードには大人もびっくり(ロボット研究部)
電子情報工学科の学生で構成する電子情報テクナーズ恒例のお化け屋敷。今年はさらに恐怖感アップ! 広島国際大学の皆さんと
過去の実績や、今年のHITチャレンジプロジェクト「災害時におけるマツダスタジアム周辺の避難計画」の進捗状況を展示するのは、建築工学科の学生有志で結成する「建築屋たち」
今夏、鳥人間コンテストに初出場した人力飛行機同好会は、琵琶湖の空を舞った実機を展示。シミュレータ体験も
展望の良い10階スカイテリアが音楽ステージに。ロック部、フォークソング部が熱演
1階のデネブホールでも音楽系サークルのライブがありました。自信に満ちた演奏からは、練習の積み重ねを感じます
メイン会場の第3グラウンドは、ステージや模擬店に人だかり
第3グラウンドには39の模擬店ブースが並びました。仮装をしたり、看板を持って自分たちの模擬店をPRする学生たちがグラウンドを練り歩きます。各団体とも先輩から受け継いだメニューやアトラクションを用意し、長蛇の列ができていました。「モギワングランプリ」と題した、模擬店の人気投票も開催。「チュロス&タピオカ」で出店した、工大祭実行委員会OB・OGが1位を獲得しました。来場者の皆さまには、学生たちのパワーみなぎる雰囲気の中、見る、食べる、どちらも楽しいひとときになったことと思います。
毎年、高校生に人気の「合格焼き」。焼き印は、大学内で作成したもの。味も◎
体育会本部伝統の「工大汁」。美味しくて体が温まるので、この時期の屋外イベントにはかかせません
工作教室は子どもたちでいっぱい。「近所に住んでいるので、毎年来ています」と保護者の方
新鮮野菜を販売する「野菜破格市」は、毎年行列ができるほど人気です
日没後に「赤ふん隊」が出現。威勢よくステージ前を駆け回りました
夜になっても続くステージパフォーマンス。観客の熱気も高まります
イベント運営を支える裏方150 名 工大祭実行委員会
駐車場の誘導や会場案内、ごみの分別など、至る所で見かけた青いジャンパーのスタッフ。彼らは総勢150名で構成される工大祭実行委員会のメンバーです。昨年の工大祭終了時に立ち上がった、今年の工大祭実行委員会。週1回の会議を1年間続け、さまざまな企画を練り上げてきました。安全でスムーズな会場運営は、彼らの努力の結晶でもあります。
入場者をカウントするスタッフ。「みんなで一つのイベントを作り上げる喜びを感じます」
引退する先輩から後輩へのメッセージが書き込まれたジャンパーも
ごみ分別の仕分けだけでなく、イベントの問い合わせにも迅速に対応します
1年間の集大成 みんなで完成させた一つの大きなPuzzle(第56期工大祭実行委員会 安達賢幸委員長)
「1年前に実行委員会が立ち上がって以来、今日までずっと工大祭のことを最優先に取り組んできました。150名の大きな組織ですが、幹部や部長のお陰で、うまくまとまったと思います。今日、お客様が喜んでいる様子を見て、これまでの準備の苦労が報われた思いです。委員長一人では工大祭はできません。一人ひとりを大切にすることで、一人ひとりが重要なピースとなって大きなPuzzleを完成させることができました。時にぶれそうになったこともありましたが、ついてきてくれたメンバー全員に感謝しています」
拍手と歓声 名物のレーザーショーは今年も圧巻
工大祭のフィナーレは、恒例のレーザーショー。会場の照明が落ちた19時30分、スペクタクルなショーが開演しました。ステージには3基のレーザーモジュール。その左右に灯籠が3台ずつ並び、火が灯されています。音楽と共にカラフルなレーザー光線が夜空を舞い、灯籠の火はリズムに合わせて噴火。その度に歓声が上がりました。「きれい」「すごい」と会場のあちこちで驚嘆の声が聞こえます。約5分のショーが終わると、自然に拍手が沸き起こりました。
エンディングムービーが流れる中、実行委員会メンバーがステージに上がりました。最後に、1・2年生の実行委員会メンバーから安達委員長と副委員長、渉外、会計の4名の幹部に花束を贈呈。大きな拍手に包まれ、第56回工大祭は幕を閉じました。
出演する学生、おもてなしをする学生、裏方としてイベントを支える学生。工大祭を通じてさまざまな学生の活躍を見ていただけたのではないでしょうか。工大祭で生まれる達成感や一体感は、工大祭でしか生まれない特別なもの。すでに来年の第57回工大祭に向けて、新体制で動き出しています。来年もまたこの場でお会いしましょう。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。