「お金に困らない人生の送り方」とは? ファイナンシャルプランナーが女子学生へ伝授!
2018.01.24
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学生時代は社会に出る前の助走期間、自分自身の夢に向かって一歩前へ踏み出すための準備期間です。そのために、知っておくべき情報は数多くありますが、その中でも女性のキャリアに大きく関係する3つについて、広島工業大学女子学生キャリアデザインセンター(JCDセンター)は、JCDキャリアアシストプログラム「私の生き方講座」と題し、今年度から講座を開講しました。第1弾の「妊娠と出産」に続き、11月30日、第2弾「お金」に関する講座「お金に困らない人生の送り方」を開催しました。講師は株式会社ライフアンドマネークリニック代表取締役社長の高橋佳良子さんです。
講座は8つのグループに分かれてスタート。
初対面同士ですが、グループワークの中でコミュニケーション力を養っていきます。
ファイナンシャルプランナー(FP)である高橋さん。専門家ならではの、数値や実例に富んだお話を披露していただきました。
講座は、講演とグループディスカッションを交互に織り交ぜる形で進んでいきました。先生の多彩な経歴を振り返った自己紹介に続いて、さっそく問題が提示されます。「結婚・出産後、フルタイムで仕事を継続する場合と、退職後パートで働く場合では、生涯賃金はどれくらい違ってくると思いますか?」学生は、電卓を取り出し、今までの知識や経験をフルに活用して話し合いから答えを導いていきます。先生から発表された答えは約1億6800万円。その数字の大きさに驚きながらも、自分がこれからどういった働き方をしていくべきなのか考えるいい機会となりました。
「お金の面から言うと、なるべく長く正社員として働くことをおすすめします」と高橋先生。
「お金」を通して一生涯の見通しを持つという視点は学生にとって新鮮そのもの。
さらに、高橋先生は、将来使うであろう「お金」にも言及していきます。日々の暮らしに必要となってくる食費、光熱費、交際費などに加え、結婚やマイホーム購入など大きなお金が必要なライフイベントも待っています。「教育費、住居費、老後の資金。これが人生における三大資金と言われています。自分自身の人生設計をする際に、あらかじめどれくらいの資金が必要となるのかを試算しておくようにしておきましょう。知っていると知っていないでは、大きな違いが出てきます」と高橋先生。
グループで協力して、高橋先生の出題する問題に答えていきます。「2016年度の調査で貯蓄の全くない世帯は全体の何割?」(答えは約3割)
配られたテキストには、給与明細の見方から保険・年金のことまでくわしく掲載されています。
講師の高橋先生から「社会人になる前に、将来関わるお金に関する情報を得ておくことは非常に重要です。お金のことを意識しておけば、目の前に迫った就職活動でも、企業に質問する内容が変わってくるはずです。イメージを持っているのと、いないのでは全く違います。今日はその材料を与えることができたと思うので、あとは今日知り得た知識を元に、自己決定していただければと思います。自分の人生をしっかり歩いてください」と言葉をいただきました。
講座に参加した前田海里さん(建築工学科 3年)に話を聞きました。
「これまで、今後の人生にどのような支出があるかということについて考えたことはありませんでした。現在就職活動中なので、そのような視点からもう一度これからのライフイベントを見つめていきたいです。普段の授業ではなかなか聞くことができない話を専門家の方から聞くことができてよかったです」
「社会人になれば自由になるお金も増えますが、収入の範囲内で消費することが大切です。必要なものがあれば借金するのではなく、お金を貯めて対応するという基本的なことを守ってほしいですね」と高橋先生。
「将来、結婚・出産を経験しても、その後でもう一度仕事に復帰したいと考えています。自分の将来を考えるうえで重要となる数的根拠を教えていただいたことは、今後に活きてくると思います」と前田さん。
「お金」を切り口として人生を考える今回の講座。自分が歩みたい人生はどの程度お金が必要か、そのためにどのように働いくか等、イメージをふくらませた参加学生。
次回は第1弾(妊娠と出産)、第2弾(お金)で学んだ知識をもとに、自分のキャリアプラン(人生設計)を具体化する講座を開催予定です。お楽しみに!