未来へ向かって羽ばたく995名 歓喜と祝福の学位記授与式及び卒業証書・学位記授与式
2018.03.27
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2017年度の学位記授与式及び卒業証書・学位記授与式が、3月17日、鶴記念体育館で行われました。この日卒業・修了したのは学部生955名、大学院博士前期課程39名、大学院博士後期課程1名の、総勢995名。歓喜と惜別の思いを胸に本学を後にする卒業生・修了生の一日をリポートします。
晴天の朝、式場周辺に笑顔広がる
晴天に恵まれ、天気も卒業生・修了生を祝福。さわやかな青空が広がりました。開式前の体育館周辺は、すでに卒業ムード一色。スーツ姿、袴姿の学生たちが笑顔で集います。吹奏楽部の優雅な演奏が響く式場内では、多くの保護者の方々の姿も見られました。
式場となった鶴記念体育館に向かう卒業生や修了生。袴姿の女子学生が目を引きます
吹奏楽部は、華麗な演奏で卒業生・修了生の皆さんを歓迎します
学長式辞「専門力と人間力でもって道を切り拓き、社会の発展に貢献してほしい」
開式は午前10時。国歌斉唱に続いて、大学院博士後期課程修了生、博士前期課程修了生に学位記の授与、学部卒業生に卒業証書・学位記授与が行われました。各専攻、各学部の代表者が登壇し、鶴衛学長から学位記や卒業証書・学位記を受け取りました。
学長は式辞で、今年が明治維新から150年の節目の年であることを紹介。その150年は、維新から終戦までの前半と、終戦から現在までの後半に二分でき、ともにゼロからのスタートだったことに触れ、「これからまた新しい時代を迎えます。ゼロからのスタートではありませんが、グローバル化が進み、産業構造が変わり、私たちの働き方や生活も様変わりするでしょう。人類がかつて経験したことのない、予測が難しい時代が難しい時代が待ち構えています。学業で身に付けた専門力と、クラブ活動やアルバイトなどさまざまな経験で培った人間力でもって道を切り拓き、社会の発展に貢献してほしい」と卒業生・修了生にエールを送りました。
続いて、来賓祝辞では、広島工業大学同窓会の荒谷壽一会長が登壇。「少子高齢化に直面している我が国は、生産性向上や働き方改革のためのICT、IoT、AIを積極的に導入しようとしています。関心を持って取り組まないと我々の未来はありません。こういった時代に、広島工業大学の役割は大きい。友人や同僚、上司、いろいろな人とのネットワークを構築して人間力、技術力を磨いてください」と述べられました。
卒業生・修了生、多くの保護者で埋め尽くされた式場。厳かな雰囲気で進行しました
最初に学位記を受領したのは、大学院博士後期課程修了生の栗栖 慎也さん
生命学部を代表して卒業証書・学位記を受け取る山本 亜依さん(生体医工学科)
「初任給をもらったら、ご家族に感謝の気持ちを表してください」と荒谷会長
先輩の存在、学びの中で得た財産、それぞれの思いを言葉に
在学生を代表して送辞を述べたのは濱崎 竜一さん(建築工学科3年)。「ゼミ活動、部活動といったさまざまな場面で多くのことを教えていただきました。先輩から引き継いだ卒業研究に行き詰まった際、時間をかけて丁寧に教えていただいたことは、今でも印象強く残っています」と卒業生と過ごした日々を回想。先輩たちの誇りと伝統を受け継いでいくと誓いました。
続く答辞では、大学院修了生を代表して竹本 香菜子さん(情報システム科学専攻)、学部卒業生を代表して古川 達也さん(都市デザイン工学科)が登壇。
竹本さんは、国際会議の場で感じた英語力の不足や知識不足など、自身の苦い経験を回顧し、日々の努力の大切さを強調。「経験した喜怒哀楽の全てがこれからの人生の糧になるでしょう。東京五輪の開幕が近付き、多言語化やWi-Fi環境の整備などが加速していきます。今後の日本の更なる発展を支える技術者となるべく、大学院で学んだ専門性を活かし、努力を怠らず常に精進していきます」と決意を述べました。
古川さんは、学びの専門性を高められたことはもちろん、生涯付き合いたい友人や魅力的な先生に出会えたこと、産学連携実習で今後の財産といえる経験と知識を得られたことを振り返り、「4月からはそれぞれの道を歩みます。これまで経験したことがない様々な困難が待ち受けていると思いますが、広島工業大学の卒業生としての誇りと自信を胸に、時には先頭に立ち、時には周りに相談しながら、自分らしく乗り越えていけると確信しています」と力強く語りました。
送辞を読み上げる濱崎さん
「大学院では自ら考え行動することが求められました」と振り返る竹本さん
「家族や先生、大学職員の皆さん、関わっていただいた全ての人に感謝したい」と古川さん
最後は、広島工業大学歌の斉唱。「見よや行くて 至誠の学士 峻険の道 倚りてぞ極む ああ広島工業大学」。吹奏楽部の伴奏で、声高らかに歌い上げ、式典は終了しました。
後輩たちに見送られ、ほころぶ笑顔
閉式後、各専攻や各学科に分かれて、修了生、卒業生一人ひとりに学位記や卒業証書・学位記の授与が行われました。鶴記念体育館から各会場に向かうまでの間に、在学生が花束や横断幕を用意して待機。通り過ぎる先輩に声を掛け、祝福する姿があちらこちらで見られました。
開式前とは一変。先輩を呼ぶ声が飛び交い、にぎやかな雰囲気の体育館前
「先代の副部長に、いろいろと教えていただいた感謝の気持ちを込めて花束を渡しました」と茶道部副部長の本多雅史さん(知的情報システム学科)
一人ひとりに卒業証書・学位記を授与
建築工学科は116名が卒業。首藤主任教授が「これから40年以上、建設業界で生きていくことになれば、途中で予期せぬことも起こるでしょう。技術者として、自分の目標を立てて頑張ってください。そして、時には大学に来て、近況を知らせてください」とあいさつしました。
続いて、日本建築学会中国支部など、諸団体からの表彰学生を紹介。その後は卒業生一人ひとりに卒業証書・学位記を手渡し、会場内に拍手が続きました。
首藤主任教授から卒業証書・学位記を手交され、4年間の思い出が去来します
「工大祭実行委員会の委員長を務め、150名の組織を運営する難しさを学ぶと同時に、リーダーシップを培うことができました」と片山晴大さん(中央)
最後に、学科ごとに分かれて記念撮影
ご卒業の皆様、保護者の皆様、おめでとうございます。卒業生・修了生の皆さんは、広島工業大学で学んだ知識や技術、培った人間力を、新たな地でも発揮されることでしょう。これからの活躍に期待しています。