建築デザイン学科1年生 初めての木材加工に挑戦
2020.10.23
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10月15日にN3棟にある木工室で、環境学部建築デザイン学科の1年生を対象にしたデザインスタディの授業が行われました。前期の授業であるデザインワークショップで設計した「休憩ベンチ」を実際に制作するために、学生たちは木材をカットする作業に挑戦しました。
本格的な機材をそろえる木工室
この課題は毎年同学科の1年生が取り組むもので、制作したベンチは一般社団法人広島県木材組合連合会の協力のもと県内の公共施設に設置されています。今年参加したのは109 人。11班に分かれて制作に取り組みます。この日は1~3班が作業にあたりました。
今年のデザインワークショップの課題は「イベントで使用する来場者のための休憩ベンチの制作」。「オブジェとしてのベンチ」という発想に加えて、「コミュニケーションが生まれるような、人と人が繋がることができ周辺環境を良好にするような制作物としてのベンチ」をデザインすること。安全性と耐久性を備えた実用的な物を制作することという条件の下、学生たちがアイデアを出し合いました。
例年は前期授業のデザインワークショップでデザインから制作までを行いますが、前期がオンライン授業だったため、今年はデザインスタディの授業課題として制作しています。前期のオンライン授業でデザインを話し合い必要な図面を制作までを行い、この日は初めて木工機材を使った実際の作業に取り組みました。
木取り図を参考にけがきをする
木材は広島産の杉を使用
森田秀樹教授から全体の説明を聞いた後、作業にかかります。木取り図に合わせて木材にけがくチーム、木工機械で木材をカットするチーム、不足している図面を起こすチームに分かれて作業をしました。
丸ノコの使い方を教わる学生
細かな点まで指導を受ける
パネルソーを使った切断にも挑戦
話し合いながら図面を起こす学生
2班で作業をしていた太田翔平さんは、「木工は初めての経験でした。機械を使うのは、思った以上に怖くはありませんでした」大杉駿介さんは「みんなと協力して作るのが楽しい」と話してくれました。
2班メンバー左から井上太翼さん、泉伯斗さん、大田翔平さん、大杉駿介さん
3班ごとに分かれ11班全員が木材カットの作業をした後、組立、設置と工程は続きます。企画通りの作品が出来上がるのが楽しみですね。
けがく・・・木工用の材料などを切断する際に、予め切断する箇所にしるしとして線を描くこと