環境学部建築デザイン学科の学生が設計する「木製の休憩ベンチ」の制作進行中
2020.12.04
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11月19日に環境学部建築デザイン学科の1年生が設計した「休憩ベンチ」を制作するデザインスタディの授業が行われました。この制作は10月15日から取り組んでいたもの。この日までに学生たちは図面通りに木材をカットし、準備を進めてきました。いよいよ組み立てに取り組みます。
電動ドリルやコーナークランプの使う際の注意点を細かく説明
作業に入る前に工具の使い方や、接合方法などについて講義を受けます。その後、学生は11班に分かれ、各班で設計した「休憩ベンチ」の制作を開始しました。
再度図面を確認しながら組立の手順を話し合いから始める班や、ベンチのサイズ感を掴むため配置することから始める班など、それぞれのペースで作業にあたります。
1班10人程度で構成され、全員が積極的に意見を出し合う
図面通りに木材を並べサイズを確認
今回制作するベンチの課題は、「イベントで使用する来場者のための休憩ベンチ」。「オブジェとしてのベンチ」という発想に加えて、「コミュニケーションが生まれるような、人と人が繋がることができ周辺環境を良好にするような制作物としてのベンチ」で、安全性と耐久性を備えた実用的な物を制作することが求められています。
また、完成したベンチは、広島県木材組合連合会と連携して、県内の公共施設などに贈られることになります。
ほとんどの学生が工具を使うのは初めて
安全に留意しながら正確に作業を進める
ベンチのデザインは、班ごとに前期の授業内で話し合って決めました。各学生が持ち寄った中から、人気が高いデザインを全員でブラッシュアップさせた班もあれば、それぞれのデザインの特徴を盛り込んで新しいデザインを考えた班もあります。
「ラフト・ベンチ」を考えた10班の模型
班の中で人気があった4つの作品の特徴をミックスし、デザインを考え直したのは10班。「ラフト(筏)のようなベンチで、寝そべってリラックスできること」をデザインのテーマにしています。原案になった4つの作品からは「日よけがある」「ジャングルジムのような構造」「寝そべることができる」「瀬戸内の波をデザインする」といった要素を取り入れて、メンバー全員でデザインを考えました。
7班のデザインは、学生投票でトップになったもの
ソーシャルディスタンスがテーマの7班。ベンチに座る人の関係に合わせて座面を動かすことができるデザインを採用しています。利用者同士ソーシャルディスタンスを保つことも、家族や友人と仲良く利用することもできるのが特徴です。「細かいパーツが多いので大変ですが、全員で力を合わせて完成させたい」とデザインのアイデアを出した中村美遊さん。
今後は2回の授業を使い完成させる予定。出来上がりが楽しみですね。