ロボットカー・環境監視システム・AI画像解析に挑戦。情報工学科「HIT基礎実践」で課題解決力を磨く1年生。
2021.01.07
このニュースは、クローズされました
※新型コロナウイルス感染症対策を講じたうえで取材・撮影を行っています。
今回は、情報工学科で行われた「HIT基礎実践」の授業を紹介いたします。これは答えのない難問に直面した時、仲間と協調して解決策を導き出す社会実践力の養成を目的とした授業です。
授業では、(A)ロボットカー(B)24時間環境監視システム(C)AI画像解析 という3つのテーマに分かれて取り組んでいます。
(A)のグループではこの日、2つの教室に分かれてロボットカーのタイムレースを行いました。
学生は4~5人でチームとなり、自律走行プログラムを作成します。これをロボットカーに与え、走行スタート。どのチームも3~4日でプログラムを完成させ、事前に試験走行もして万全...のはずでした。
ところが右折箇所でぐるぐる回転したり、逆走するなどアクシデントが続出。それでもほとんどのチームがゴールまでたどり着けました。
ロボットカーをコースに置いたら、後は自分達が作成したプログラムだけが頼みの綱。
こちらの教室で優勝したチーム。「白い線の上を少しずらして走るよう工夫したおかげ」とのこと。
(B)のグループでは、4~5人でチームとなり環境監視システムのプログラミングにチャレンジ。
これは教室内の温度センサと人感センサが捕捉したデータを収集、モニタとスマホにグラフ表示させるものです。プログラミング自体が初めてでデータ収集にも手間取っていましたが、分からないことがあればサポートに入っている学科の先輩にすぐ質問できます。
それにより1年生は、システムを無事作成。「システム構築をやり遂げ、自信になった」
とみんな笑顔を見せていました。
Raspberry Piという小型コンピュータでデータ収集し,結果をグラフ表示するようプログラムします。
「用語や技術の理解が大変でしたが、グラフを表示できた時は嬉しかった」と大前 晴慈さん。
(C)のグループで取り組んだのは粗い画像をAIに判別させるシステム。2人一組となり、協力してシステム構築に取り組みました。
果物の粗い画像を提示し「これは何?」と声で質問します。AIが判別できれば、「リンゴです」など音声で返答してくれるのです。
ところがいくら質問してもAIは無反応。調べると、プログラムに記号の書き忘れを1箇所発見。たった1つのミスでもシステムは動作しません。
応用編で、「じゃんけんを見せ、勝てる手をAIに判断させる」といったシステムを組む学生もいました。
問いかけてもプログラムミスで,AIの答えが返ってこないことも
授業を通して課題を乗り越える難しさを実感するとともに、もっとプログラミングを勉強したいという意欲がわいたという1年生。これをきっかけに次のステップにチャレンジし、仲間と協力して実践力を磨いていきます。
「ほんの数メートルなのに、自律走行させるのは難しいと実感しました」と内海 永里加さん。
戸惑う1年生を見かけるとサポート役の先輩がすぐフォロー。