エンジンと勝負!広高等学校の生徒が大学の学びを体験
2021.04.16
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3月23日に広島県立広高等学校の2年生5名が本学を訪れ、知能機械工学科の体験授業に参加しました。この授業は、高校生に「工学と社会の結びつき」や「ものづくり」を実感し、興味を持ってもらいたいと開催されたもの。
「エンジンと勝負しよう!」と題し、工学部知能機械工学科の八房智顯教授が授業を行いました。人力で生み出せるパワーを知りエンジンのパワーと比較するほか、実物の自動車エンジンにも触れるなど本学の施設を見学。未来を支えるモノづくりに欠かせない「知能化技術」を、大学ではどのように学んでいるのかを実際に体験してもらいました。
初めに講義棟Nexus21内の施設を見学
学生食堂「LEAF GARDEN」で昼食をとり、大学生気分も味わう
いよいよ授業がスタート。人が出せるパワーを計測するために、全員で5号館の屋上へ移動。1階から屋上まで全力で駆け上ってもらいました。
メジャーを地上に下ろし、5号館の高さを測定
約15mの高さを20秒前後で全員が駆け上がる
その後、9号館にある「自動車実験・実習センター」へ移動。先ほどの記録と体重、建物の高さから、階段を駆け上るのに要したワットを計算しました。身近な家電を例に、人力で必要なワット数(W)を生み出すには、どれくらいの人が必要かなどを紹介。絶えずパワーを生み出している機械の力を、実体験と照らし合わせて感じてもらいました。
ものづくりの面白さを伝え「本学で人間力・専門力・社会実践力を身に付け、エンジニアをめざしたいという人が増えて欲しい」と語る八房教授
動画も使用しエンジンの仕組みについて説明する講義を真剣に聞き入る
本学科では、実物の自動車エンジンを分解する実習を行う。そのエンジンを使い仕組みを説明
実際に手にとって、シリンダーやピストンなどの大きさや重さを体感
八房教授が設計したハイブリットカーのシミュレータや納品されたばかりの運転シミュレータ、教授の研究室も見学してもらいました。
「優れた情報技術がないと機械を動かすことはできない」と八房教授。知能機械工学科では機能や構造だけでなく情報技術も学べる
研究室では実際に燃料に火をつけて、エンジン内で燃焼する様子を精密に計測している
情報技術に興味がある西さん(左)とエンジンに魅かれている重森さん(右)
「情報技術がいかに現代社会を支えているか分かった」と西さん。「夢はロータリーエンジンを復活させること」と語る重森さんは、大学の設備興味津々で授業を楽しんでくれました。
短い時間でしたが大学での学びを体験してもらいました。本学ではこれからも高校と連携した体験授業を行い、理工系大学の楽しさを伝えていく予定です。