コロナ禍に寄り添う住宅を考える産学連携事業の中間発表を行いました
2021.12.15
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本学は福山市に拠点を置くハートフルホーム福山(株)と研究業務委託を結びました。「コロナ禍での新しい住宅」をテーマに、環境学部建築デザイン学科平田ゼミ、上野ゼミの学生15人が研究課題に取り組んでいます。その途中経過を伝え課題を確認するために、ハートフルホームの濱畑社長をはじめ社員の方々を本学にお招きし、中間発表を行いました。
広いデッキスペースと開放的なLDKで外と内の交流が図れるプランを提案したグループ1
ハートフルホームからは設計担当者など6名が参加。発表後には、さまざまな質問が寄せられた
学生は4つのグループに分かれ、それぞれのプランを発表しました。求められているのは「コロナ禍での新しいライフスタイルに合わせた住宅」。家庭内での感染対策を図りつつ、在宅ワークにも対応できる共同・個人スペースがどうあるべきかに重点を置き、コロナ禍での新しい暮らし方を提案する住宅を学生ならではの感性でプランニングしました。
グループ2は室内に土間と段差を設け空間を分けるプランを提案
コロナで変容した暮らしの在り方を細かく分析したグループ3。中2階の離れがある独創的なプランを提案
コロナ禍で生じた問題点に着目したグループ4。住空間を工夫することで解決できないかと考えた
各グループに対して実現化にむけた具体的なアドバイスをいただく
中間発表会を終えて濱畑社長からは「工大生のデザイン力の高さは評価できる。次の課題として『この家で暮らす人の視点に立った家づくり』を心掛けてほしい」とお話しいただきました。
「学生らしい斬新なアイデアに触れ、良い刺激をもらった」と濱畑社長
講義終了後にも、アドバイスを求める学生が絶えず熱心な議論が続いた
グループ1のリーダー小西さん(広島国際学院高等学校出身/広島県)は、「コロナ後の暮らしの在り方をどう捉えるかをもう一度考え直して、住宅に反映したい」と次の発表へ向けた意気込みを話してくれました。
社会人の前での発表は、いつも以上に緊張したと小西さん
またグループ2のリーダー中島さん(広陵高等学校出身/広島県)は、「生活する人を意識した間取りや導線計画を大切にしながら、同時にコスト面も意識したプランを考えたい」と今日のアドバイスを参考に次回までにプランを練り直します。
授業とは違う実践的なアドバイスをもらえたことは良い経験になったと中島さん
最終発表は2月8日。学生たちのプランがどのようにブラッシュアップされるのか楽しみです。
※新型コロナウイルス感染症対策を講じ、取材・撮影を行っています。
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建築デザイン学科
- 平田 圭子
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建築デザイン学科
- 上野 友輝