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県下でも最大規模の事業である広島駅南口広場再整備の現場を学生が体験~建築工学科

2022.02.22

このニュースは、クローズされました

建築工学科では毎年、建設工事中の現場を訪問し技術者の方々から作業現場での知識や技術についてお話を伺う現場見学を実施しています。
この日訪れたのは、普段学生も利用する広島駅。南口広場の再整備を担当する(株)大林組に協力いただき、現場を案内いただきました。

受講を希望した学生12人が参加。2グループに分かれて見学

受講を希望した学生12人が参加。2グループに分かれて見学

大規模な建設現場に学生も圧倒されていた

大規模な建設現場に学生も圧倒されていた

同工事は、高齢化・人口減少に対応し、持続的な都市の活力を維持・向上することをめざす広島市が、集約型都市構造への転換を図るため、陸の玄関である広島駅周辺地区の再整備の一環として行われているものです。

広島県下でも大きなプロジェクトである広島駅南口広場の再整備は、2019年10月に着手し2020年3月から本工事に入りました。再整備の核となるのが、1つは2025年春に開業を予定しているJR西日本による駅ビルの建替え。2つ目が路面電車の乗降場を駅ビルの2階レベルに設置し、JRと路面電車の乗り継ぎ負担を軽減し利便性を向上させること。
他にも路面電車を高架で進入させることで生まれる空間や新駅ビル1階などを活用し、広場を現状の約1.4倍に拡張。駅周辺に点在するバスの乗降場を集約する、日本郵便が建設予定の新ビル方面への歩行者ネットワークを構築するなどを予定しています。
この日学生たちは、その基礎部分の工事を行う現場を見学しました。

駅と周辺をつなぐ仮設通路をはさみ、東工区・西工区にわかれて作業が行われる

駅と周辺をつなぐ仮設通路をはさみ、東工区・西工区にわかれて作業が行われる

現在どのように工事が進んでいるか説明を受ける学生たち

現在どのように工事が進んでいるか説明を受ける学生たち

当日はあいにくの雨。その中でも作業は予定通り行われている

当日はあいにくの雨。その中でも作業は予定通り行われている

実際の現場での作業様子を、授業で学んできた知識と照らし合わせながら熱心に質問する姿も

実際の現場での作業様子を、授業で学んできた知識と照らし合わせながら熱心に質問する姿も

一通り現場を見学した後に、改めて工事の概要や、「杭工事」を例にした日常業務の様子など、スライドを用いながら教わりました。あわせて大林組や建設業界に関して説明いただき、学生からの質問にも応えていただきました。

作業状況を日々見極め進行管理し、職人に指示をする現場監督。仕事の面白さや大変さなども教えていただいた

作業状況を日々見極め進行管理し、職人に指示をする現場監督。仕事の面白さや大変さなども教えていただいた

「JRの線路と現場の距離が気になった」と話す本村さん(広島県立高陽東高校出身/広島県)。JR特有の事情を配慮し、さまざまな対策を打っていることを聞き納得する

「JRの線路と現場の距離が気になった」と話す本村さん(広島県立高陽東高校出身/広島県)。JR特有の事情を配慮し、さまざまな対策を打っていることを聞き納得する

ほかにも、計画通りに工事が進むだけではなく、時にはイレギュラーなことも起こる現場。
そこでの判断力を求められることは大変でもあり、喜びでもあることや、工事を進めるにあたり作る側の都合だけでは考えず、騒音や振動など近隣に与える影響も常に配慮していることなどを教えていただきました。

「建設業は二度と同じものは作れない受注一品生産。未来を作る最前線に立っている」と語る大林組の岩崎さん

「建設業は二度と同じものは作れない受注一品生産。未来を作る最前線に立っている」と語る大林組の岩崎さん

新型コロナウイルス感染症のため、インターンシップなど思うような活動ができていない3年生たちにとって、現場の仕事に触れることで多くを発見する数少ない機会になりました。
貴重な体験を提供していただいた 、 大林組の皆様にも改めてお礼を申し上げます。

※新型コロナウイルス感染症対策を講じ、取材・撮影を行っています。