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林教授に電子情報通信学会からフェロー称号が授与されました

2022.04.01

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情報学部 情報コミュニケーション学科の林孝典教授に、電子情報通信学会(IEICE)からフェロー称号が授与され、オンラインで開催された電子情報通信学会総合大会会期中の令和4年3月17日にフェロー称号贈呈式が行われました。
フェローとは、「学問・技術または関連する事業に関して顕著な貢献が認められ、電子情報通信学会への貢献が大きいシニア会員」に対して贈呈される称号です(電子情報通信学会規則より抜粋)。

電子情報通信学会からフェロー称号を授与された林教授

電子情報通信学会からフェロー称号を授与された林教授

今回のフェロー称号の贈呈は、林教授がこれまで取り組んできた「映像通信サービスのQoE評価技術に関する研究開発」の功績が認められたものです。
QoEとは「Quality of Experience」の略で、情報通信サービスの利用者(人間)が体感する品質のことを指します。例えば、ネットで視聴したVR動画に臨場感を感じたり、楽しんでいる映像の再生が途中で停止してイライラしたりする、といった主観的な感覚です。
林教授はこれまで、この曖昧な人間の感覚を安定かつ効率的に定量化する評価法を構築するとともに、人間が評価しなくても、サービス提供中に取得できる客観的な指標を用いて映像通信サービスに対するQoEを推定する手法などを考案してきました。それらの研究成果の一部は国際標準技術にも採択されています。

VR映像を視聴した時のQoEを防音室内で評価している実験風景

VR映像を視聴した時のQoEを防音室内で評価している実験風景

上記写真の実験では、VR映像の解像度、フレームレート、符号化による圧縮度などのコンテンツ要因や、データ転送速度、データ損失率、転送遅延などのネットワーク要因の変化がQoEに与える影響を解明しています。快適なVR映像視聴は、将来のメタバースの実現でも大切な要因です。
この研究ではさらに、VR映像のどのような部分に人間の注目が集まりやすいかなどの分析も進め、映像信号を使ってQoEを客観的に推定できる手法の研究を進めています。
林教授の研究活動の一部は、こちらでも紹介しています。

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