広島工業大学

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「瀬戸内海におけるSDGs、ブルーエコノミー」を考える公開シンポジウムを開催

2022.04.22

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本学は毎年、「科学技術と日常生活の対話」という視点で公開シンポジウムを開催しています。今回は「海のSDGs、ブルーエコノミー」と題し、広島YMCA国際文化ホールで実施しました。

今年で35回目を迎えた本学の公開シンポジウム

今年で35回目を迎えた本学の公開シンポジウム

「持続可能な社会のため、一人ひとりが何をすべきか考えるきっかけになれば幸いです」と挨拶する長坂学長

「持続可能な社会のため、一人ひとりが何をすべきか考えるきっかけになれば幸いです」と挨拶する長坂学長

第一部では、政策研究大学院大学・客員教授の有本建男氏が基調講演を行いました。
「SDGs達成の第一歩は、地域の取り組みです。そしてそれぞれの地域で生まれた成果を、互いの"境界を超えて"共有する姿勢が重要になります」
と語りました。

密を避けながらも、大勢の観客が来場

密を避けながらも、大勢の観客が来場

SDGsへの取り組みをマクロな視点で解説する有本氏

SDGsへの取り組みをマクロな視点で解説する有本氏

第二部では4名の識者が、海洋における「CO2除去」や「再生可能エネルギー」、「環境」、「行政主導の具体策」など、シンポジウムにつながる「話題提供」を行いました。

「大気中CO2除去に、海が大いに活用できる」と語る、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合理事長・桑江朝比呂氏

「大気中CO2除去に、海が大いに活用できる」と語る、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合理事長・桑江朝比呂氏

「波浪・潮汐・温度差など、海の再エネ利用も検討したい」と語る、一般社団法人海洋エネルギー資源利用推進機構理事・居駒知樹氏

「波浪・潮汐・温度差など、海の再エネ利用も検討したい」と語る、一般社団法人海洋エネルギー資源利用推進機構理事・居駒知樹氏

「地上の活動の結果は、全て海に現れる」と語る、兵庫県漁業協同組合連合会環境アドバイザー・中西敬氏

「地上の活動の結果は、全て海に現れる」と語る、兵庫県漁業協同組合連合会環境アドバイザー・中西敬氏

「横浜に広がる海の活用法を考えている」と語る、ヨコハマSDGsデザインセンター センター長・信時正人氏

「横浜に広がる海の活用法を考えている」と語る、ヨコハマSDGsデザインセンター センター長・信時正人氏

第三部では、瀬戸内地域におけるブルーエコノミーや持続可能社会についてパネルディスカッションを実施。
「全く新しいことより、既存事業のCO2を"見える化"し改善を考えた方が良い」
「個別の項目ではなく、仕組み・システム全体の見直しが必要」
「海洋の世界にもデザイン思考という発想が大事」
「ブルーエコノミーは地域住民にも恩恵がある。その点について、地域にある大学こそ、先頭に立ってメッセージを発すべき」
など、活発な議論が行われました。

地域住民を巻き込むことの重要性を強調

地域住民を巻き込むことの重要性を強調

広島の海の多様な可能性が提示されました

広島の海の多様な可能性が提示されました

コーディネータを務めた本学工学部環境土木工学科 石垣教授

コーディネータを務めた本学工学部環境土木工学科 石垣教授

パネルディスカッションのコーディネータを務めた本学工学部環境土木工学科 石垣教授は、
「瀬戸内海は生活と産業に密接に関係する海であり、我々は知らず知らずのうちにその恵みを受け取っている。持続可能性が求められる社会の中で、海からの恵みを次世代に向かって上手に利用するための『仕組み』と『技術』について有意義な議論が展開できたと思う」と語りました。

来場者から質問が寄せられるなど、一般の方の関心も大いに高まったようです。
開催にご協力いただいた方々、ご来場いただいたみなさんに、厚く御礼申し上げます。
今後も本学は、科学技術に関するさまざまな情報を提供していきます。ご期待下さい。