学生の知恵とアイデアで、シャレオが進化する~シャレオ西通り活性化プロジェクト・発表会~
2022.05.12
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広島市中区の地下街「紙屋町シャレオ」西通りを、「食」のエンターテインメントゾーンとして活性化させようと、関係者や行政・企業が知恵を結集しています。
この「紙屋町シャレオ西通り活性化プロジェクト」に参加したのが、本学建築デザイン学科・平田教授ゼミの3年次生。約半年にわたって練り上げた彼らのシャレオ活性化策を発表する会が、オンラインで実施されました。
若者ならではのアイデアを発揮した学生たち
活性化策を発表する学生を見守る平田教授(下中央)
学生と社会人が混合の3つのグループに分かれ、これまで、学生が考えた案をグループの社会人たちに発表し、意見やアドバイスをいただいてきました。この日は、それらをまとめたものをプロジェクト参加者全体に向けて発表しました。
Aグループが構想したのは「ツイン横丁」です。
「北側は、スイーツ・イタリアン・ラーメンなど若者向けの飲食を提供。南側は、カフェバーや日本酒ミュージアムなど、30~40代をターゲットにした店舗を配置。両通りの接点には"チャレンジキッチン"と銘打ち、3ヶ月ごとの期間限定店を出店します」
関係者からは「世代に分けた横丁の色合いがわかりやすい」との声が上がりました。
Aグループのテーマは「ツイン横丁」
各横丁の店舗にも、ターゲットをひきつける明確な役割を持たせています
Bグループは「セトリート」企画を発表。
「瀬戸内海に面する広島・岡山・山口・香川・愛媛の5県の魅力を集めます。中央部に各県ご当地グルメ店を配置。周囲には、食材や調味料を購入できる物産店を展開。企画店では、しゃもじ、マスキングテープなど各県の特産品を使った体験型サービスを提供します」
関係者は「他県の名物を味わいに、何度も行ってみたくなる」と感想を述べていました。
Bグループのテーマは「セトリート」
名称は「瀬戸内海」と「ストリート」の合成です
Cグループは「和棲道(なごみせいどう)」と題した策を提案。
「あえて屋根をつくり、地下街でありながら屋外を感じさせます。屋根の軒下が店舗内外をつなぐ役割を果たすことで、境界を感じさせない、全体がなごむエリアを生み出します。共通広場では"もちつき""花祭り"など、時季に応じたイベントを開催します」
関係者は、「境界を感じさせない空間は居心地よさそう」と評価していました。
Cグループのテーマは「和棲道」
「和」をコンセプトに、世代を超えた交流の場を生み出します
指導にあたった平田教授も、「社会人との意見交換が刺激になり、学生らは急激に成長した」
と嬉しそうです。
提示されたプランは関係者の間で検討が加えられ、可能な限り実現に向け動き出す、とのこと。
本学は今後も、地域発展に貢献するさまざまな知見を深めていきます。