手書き製図の技能検定3級に7人の学生が合格~機械システム工学科・知能機械工学科
2022.07.19
このニュースは、クローズされました
工学部 機械システム工学科・知能機械工学科に在籍する学生の希望者は、毎年「技能検定 機械・プラント製図(機械製図手書き作業)3級」を受験しています。この試験は、3時間の制限時間内に、課題図(機械装置を組み立てた状態の図面)から指定された部品図を手書きにより作成するものです。
今年は見事7人の学生が合格し、3級の資格を取得。合格証書と記念品を手渡す手交式が開催されました。製図指導を担当した日吉先生からは、「この3級の試験は非常に難しい。合格できたのは素晴らしいことです。おめでとうございます」とお祝いの言葉が贈られました。
合格した学生に、日吉先生から合格証書と記念品が授与されました
ものづくりが好きで、「将来就く仕事でも好きなことを活かしたい」と資格取得をめざした大西さん(愛媛県立伊予高等学校出身/愛媛県)は「3時間の制限時間内で製図を完成させるのは難しかったです」と試験を振り返る。試験対策として大学で開講された8日間の対策講座にも参加した大西さんは、「対策講座では、図面を見て、長さを計って書くという実践を繰り返しました。先生方がしっかり指導してくださるので対策講座に真面目に取り組むことで合格に近づくことができます」と、これから受験を考える後輩たちへのアドバイスを語ってくれました。
「将来はものづくりに携わりたい。資格取得を就活にも活かしていきたいです」と大西さん
一方、「好きなことを伸ばしたい」という思いで受験を決めた宮田さん(広島県立庄原格致高等学校出身/広島県)は、「対策講座で分からなかったことはそのままにせず、都度先生に質問をして疑問を解消しました。組立図から部品を抜き出すのが難しい。そこを間違えると図面が書けないので、自宅でも何度も繰り返し演習をすることで課題の傾向をつかみました」と合格の秘訣を教えてくれました。
「もともと手書きの作業が好きですが、改めて手書きの面白さや意義を実感しました」と宮田さん
日吉先生は「いくらCADができても、基礎ができていないと図面は読めないし、書けません。試験に向けて、組立図から部品図を書くという作業を経験したのはすごく大切なこと。この経験をすることで、製品の全体像をつかんで、構造を把握する感覚が身につくのです」と手書き製図の意義を話しました。
手書き製図の意義を伝える日吉先生。年末には「対策講座」を開講し、合格に向けて指導を行いました
「手で書くことで100㎜がどれくらいか、といったスケール感をつかむことができます。就活でも手書きの資格を取得した意義を語れるようにして、自分の武器にしてください」と長町教授
「是非2級取得をめざして引き続き頑張ってください」と後藤教授
合格した機械システム工学科・知能機械工学科の3年次生
3級を取得した大西さんは、
「手書きで基礎を学んだので、次はCADの試験にも挑戦したいです」
また、宮田さんは
「2級取得に向けて引き続き頑張ります」
とそれぞれの抱負を語ってくれました。
合格した学生のみなさん、おめでとうございました。
※新型コロナウイルス感染症対策を講じ、取材・撮影を行っています。