自ら課題を見出す、という難問に挑戦~発展トラック「Design Perspective」
2022.07.05
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本学独自の認定システム「発展トラック」では、学ぶ意欲の高い学生に対し、よりハイレベルな学習プログラムを提供しています。発展トラックに認定された学生対象の特別講座「Design Perspective」が実施され、建築系・情報系・環境系などの学生が受講。学科の枠を超えて意見を交換し合いました。
広島の課題とは?学生たちは議論を重ねました
課題そのものを自分たちで見出すという難題に挑戦
学生たちがチャレンジしたのは「広島にどんな課題があるかを考える。そしてメタバースを用いて、解決策を提案しよう」というテーマです。
建築デザイン学科 萬屋准教授は、
「世界や時代を考察する中、広島の問題は何か、話し合いながら設定する。その難しさを体験することが、成長の糧になります」
と、解説します。
「前提となる課題を自ら見出してほしい」と萬屋准教授
「情熱溢れる学生の提案に教員も刺激を受ける」と杉田准教授
学生は2班に分かれ、気づきをぶつけ合いました。
「人口減少問題があるよね」
「雇用減を補うには、外国人労働者かな?」
話が行き詰まると見ると講師らが、
「大きな話と細かい話をごちゃ混ぜにしない方がいい」
などアドバイス。
建築デザイン学科 杉田准教授は、
「普段の講義で、ここまで学生や教員とじっくり議論する体験はないはず。学生にとっては視野を広げる絶好の機会になったのではないでしょうか」
と話します。
意見共有のため、オンラインホワイトボードのMiroをフル活用
各班は提案をプレゼン。ストーリーラインが明確と高評価でした
何度もブラッシュアップを重ねた結果、1班は
「メタバースを使った広島へのトラベルを実施してはどうか」
また2班は、
「広島の暮らしを向上させようという意見を集められるメタバース空間を作る」
と提案を行いました。
「1日でここまで提案をまとめられたのは、自信を持っていい」
と講師らは学生の努力を評価しました。
「この講座で得た気づきは、私の専門である建築にも活かせそう」と佐々木さん
「論理的な考え方や発想力をもっと身につけたい」と田村さん
講座に参加した佐々木さん(近畿大学附属広島高等学校東広島校出身/広島県)は、
「いろんな点から物事を見なければ課題はつかめない、とわかりました」
また同じく、田村さん(広島工業大学高等学校出身/広島県)は、
「問いを立てること、提案をわかりやすく伝えることの難しさを実感しました」
と感想を述べてくれました。
「Design Perspective」は10月、11月にも開講予定です。
困難な課題に取り組んだ体験が、学生たちを大きく成長させるでしょう。