中国地方の工業高校生徒が大学の授業を体験~高大連携事業
2022.09.21
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工業高校の2年生を対象とした高大連携事業を本学の講義棟Nexus21・10階スカイテリアで開催しました。この取り組みは高校生がこれから進路を考えるきっかけづくりにして欲しいと、本学が毎年開催しているもの。中国地方にある7つの工業高校から74名が参加しました。
午前は『大学で学ぶ意味』についての講義のあと、各学科の授業を体験。午後からは職業についてグループディスカッションを行いました。
後半のグループディスカッションの様子
はじめに、升井地域連携推進センター長から『大学で学ぶ意味』と題し、スライドを用いて講義を行いました。ものづくりの流れを説明し、設計・計画などを担う技術者と実際にものづくりに関わる技能者がいることを説明。工業高校では技能を学んでいるが、大学では理論を学ぶこと、理論を学べば新しいものを生み出すことができるようになることを話し、大学で学ぶ意味を伝えました。他にも工業大学の特色や、理工系人材が不足している現状などにも触れ、理工系の知識を有する人材が求められていることなどを紹介しました。
今日の話はこれから進路を考えるときの参考にして欲しいと話す升井センター長
講義の後は6つのグループに分かれて体験授業へ。工学部 電気システム工学科・機械システム工学科・知能機械工学科・建築工学科、情報学部 情報コミュニケーション学科、環境学部 地球環境学科の体験授業を用意。それぞれ事前に申し込んでいた授業を体験しました。
情報コミュニケーション学科はPOVRAYを利用した「CG画像作成体験実習」を実施
大学生が一人ひとりをサポートにしながら、授業を進める
建築工学科の講義テーマは「木造住宅の構造安全性に関するコスト試算演習」
住宅の構造を学んだ後、耐力壁の長さやコストなどを試算した
授業の後は学生食堂「LEAF GARDEN」で昼食。この日は特別にお弁当を用意し、学食の雰囲気を味わってもらいました。
並んで食事を受け取る普段の光景も体験してもらう
「LEAF GARDEN」にある木製のパーティションは学生がデザイン・制作したもの
午後からは職業について考えるグループディスカッションへ高校生と大学生がグループになり、「人ができないこと・嫌がること」「給料が高い・安い」を軸に知っている職業がどのように位置づけられているかをグループで意見を出し合いながら表を作成。1人では思いつかないことも、グループで議論することにより様々なアイデアが生み出されることを学びました。
ディスカッションの後は大学生との座談会も行われ、大学生活の不安や勉強についてなど様々な質問が寄せられました。
はじめに、知っている職業を書き出す。多いグループでは50を超える職業が出た
グループ内で意見を出し合いながら職業を分別
終了後はそれぞれが気づいたことを発表する
座談会では学生は講義のことやサークルのこと、アルバイトなど自身の経験を伝える
参加した高校生からは「自分で調べるだけではわからないことも実際に授業を受けて知ることができた」「今学んでいることを、大学でさらに深められることが分かった」「大学生や他校の生徒とも交流ができ色々な意見を聞くことができた」などの感想が寄せられました。
この経験が高校生の皆さんにとってこれからの選択に役立てればと思います。
ご参加いただいた高校生のみなさん、及び関係者の方々、ありがとうございました。