学生たちが考える広島のまちづくりとは~広島都心会議
2022.11.22
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広島都心会議が主催する「学生との意見交換会」に、本学の大学院生が参加しています。
第2回となる意見交換会が、紙屋町にある「イノベーションハブひろしまCamps」で開催されました。この日は県内にある9つの大学から16名の学生が集まり、本学からは環境学専攻の松本さん(広島県立呉昭和高等学校出身/広島県)、山口さん(長崎南山高等学校出身/長崎県)の2人が参加しました。
学生たちは3つのグループに分かれ、お互いの意見を出し合う
広島都心会議はまちづくりに関わる法人などが連携し、継続的なまちづくりを推進している団体です。魅力ある広島のまちづくりをめざし、さまざまな立場の意見を広く集めています。第1回目の意見交換会は7月に実施され、「広島の都心にどういった機能が必要か?」をテーマに、「『広島のまちなかにあったらいいな』と思うもの」と「『ひろしまの推し』とは?」の2つの議題に対して、学生が自由に意見を述べました。(第1回目の意見交換会の内容はこちら)
今回は、前回集まった意見をもとに、実現に向けた方向性の確認や方策案の提案・発表を行いました。
まずは自己紹介からスタート。前回の会議で知り合いになっている学生たちも多く、和やかな雰囲気のなか交流を図ります。
続いて「『ひろしまの推し』とは?」で提案された意見を、どう活用するかについて考えました。松本さんは自身の研究課題にも取り上げたことがある「水辺の活用」を提案。「広島には川も多いが、水辺の活用があまりされてないのが残念です。さまざまな規制もありますが、それらの常識を変えられるようなモデルを広島から発信したいです」と話していました。
各自が思いついた案を書きだした紙を集めて、グループで討論を重ねる
「まちづくりを建築以外の視点から考える良い機会になった」と話す松本さん
次に「『広島のまちなかにあったらいいな』と思うもの」の活用を具体的に考えます。学生たちは「歩いていて楽しいまちにしたい」「観光スポットへのアクセスを改善したい」「音楽が気楽に楽しめる空間が欲しい」など、さまざまな意見を出し合いました。
山口さんは銀座にあるSONY PARKのような「ポケットパーク」を提案。「さまざまな世代の人が気軽に立ち寄れて、休憩をしたり交流がもてたりするような場所が中心部に欲しい」と話しました。他のメンバーも賛同し、「Wi-Fi環境があるといい」「展示やイベントなども開催できるといい」など、より具体的に想像を膨らませました。
新しくできたスポットの話題も出たりなど、学生たちの情報交換の場にもなっていた
長崎出身の山口さんから見た広島の魅力についても話す
最後にこれまでの話し合いをまとめ、「提案したいまちづくり案」を発表しました。県内各地に点在する観光地や特産品を活用したり、市内中心部を充実させたりなど工夫を凝らしたプランが提案されました。
グループごとに学生らしい視点をいかしたプランを発表した
広島都心会議の前田さんは「会う、訪れるなどのプランが多く、若者がリアルな交流を求めていることは新鮮な驚きだった」と話す
次回は、より各チームのプランを実現に向けたプレゼンができるように、ブラッシュアップをめざすそう。松本さんも山口さんも参加したいと話していました。
どんなプランが提案されるのか、楽しみにしています。
※新型コロナウイルス感染症対策を講じ、取材・撮影を行っています。