広島工業高校の授業で本学教員が生徒たちにアドバイス~高大連携事業~
2022.12.02
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広島県立広島工業高等学校が取り組んでいる総合学習『未来創造学習(KenPro)』に本学教員が招かれ、生徒たちの課題解決に対するアドバイスをしました。
「KenPro」は、ものづくりを学ぶ同校が「工業を学ぶこととは」から始まり、自身がものづくりを通じて解決したい課題を見つけ社会との関わりを考える授業。生徒たちは3年間をかけてアイデアを実現する力を身につけることを目的にしています。
本学では、高大連携に関する取り組みの一環として同学習に関わっており、機械科、電気科、建築科、化学工学科の授業に本学教員が招かれています。
今回訪れたのは、機械科の2年生の教室
高校2年生対象のプログラム「FabLab」では、企業等から出された課題に対して、解決策を考え、思考プロセスを発表する学習をしています。その過程で、大学教員からアドバイスを受け、生徒が新たな視点を獲得することや、この機会が将来の進路選択の一助になることをめざしています。
機械科の授業を訪れた機械システム工学科の宗澤教授
この日は機械システム工学科の桑野准教授も同席
今回、生徒たちはグループで「企業の加工条件に関する課題に対し、どのような形状を加工するか、1日にどれぐらいの量を加工するかなどを提案する」という"ものづくりのコンセプト"を考えることから挑戦します。普段は実際の作業を学んでいる彼らにとって、コンセプトを考えるのは初めての経験です。生産プロセスを科学的に分析し、生産性向上や現場改善に関する研究をしている宗澤教授とレーザ加工など加工技術の研究をする桑野准教授に、それぞれの専門をいかしたアドバイスをもらいながら話し合いを進めます。
停滞していたグループも教員からのアドバイスをきっかけに話し合いが大きく進む
授業を担当した同校の瀬戸中先生。「校外の方々との交流は、生徒たちに良い刺激をもたらしています」と話す
「実務を学んでいる生徒さんなので、少しのヒントで飛躍的にプランが進みました」と感心する2人
今回の取り組みを通じて、より深く学んでみたいと思ってくれた生徒さんたちは、ぜひ本学を訪れて大学の学びに触れてください。いつでも歓迎します。
広島県立広島工業高等学校の皆さん、貴重な機会をありがとうございました。
※新型コロナウイルス感染症対策を講じ、取材・撮影を行っています。