英語で熱く語る「第9回デネブ杯争奪インビテーショナル英語スピーチコンテスト」を開催
2023.01.06
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工大祭の1日目である11月5日、講義棟Nexus21で国際交流センターが主催する「第9回デネブ杯争奪インビテーショナル英語スピーチコンテスト」が行われました。
同コンテストは、理系学生の英語力向上をめざし開催しているもので、本学の学生以外に関西英語会連盟(K.E.S.S.A.)から5名、広島大から1名が参加。本学の学生10名と合わせて、総勢16名の学生が英語でのスピーチを競い合いました。
レシテーション、オリジナルスピーチの各部門の入賞者たち
コンテストはレシテーション(暗唱)とオリジナルスピーチの2部門で構成されています。レシテーションに参加するのは本学の学生のみで、それぞれが所属する学科の概要がまとめられた原稿を暗記して発表します。今回は電気システム工学科、機械システム工学科、建築工学科、地球環境学科、食品生命科学科から5名の学生がチャレンジしました。
レシテーションでは初めてコンテストに出場する初心者の本学学生が挑戦する
第2部のオリジナルスピーチでは、大学での学びを通じて考えたことや、日常の経験から感じた思いなどを英語で披露しました。トップバッターを飾った清田さん(島根県立松江工業高等学校出身/島根県)は“The Importance of Who-Not-To-Be”と題し、アルバイト先での経験から学んだ気づきをスピーチしました。清田さんは、悪い例から学ぶことを日本語では『反面教師』といい、これは間違った方向に進まないため人生の羅針盤になると話しました。
横田さん(広島県立広島井口高等学校出身/広島県)は、コンピュータのセキュリティ対策にはワクチン接種と自然免疫の獲得がポイントであるとし、ウイルスと共存するのはコンピュータの世界も人間社会も同じであるとスピーチ。他にも「犬の保護活動」や「日本人とSDGsの関係性」を論じた学生もいました。
オリジナルスピーチの持ち時間は7分。流暢で力強い語りで聴衆をひきつける
理系分野を専攻する学生は英語で話す機会が少ないとよくいわれます。しかしその一方で、ますますグローバル化する世界では、科学と技術の国際言語として英語でのプレゼンテーションスキルの需要はますます高まっています。本学では国際交流センターを中心にさまざまなイベントを企画し、学生が英語を学びスキルの上達を志すきっかけづくりをしています。
全ての発表を終え、審査員を務めた各講師から英語で講評をもらう
レシテーション、スピーチの各部門で1位~3位に賞状とトロフィーが贈られる
レシテーション部門1位の花岡さん(山陽女学園高等部出身/広島県)は、昨年同賞を獲得した伊藤さん(山陽女学園高等部出身/広島県)の高校の後輩にあたります。同じ高校でESS(English Speaking Societyの略)同好会に所属していた2人。本学で再会し、同じ学科の先輩後輩になりました。現在も共にE.S.S.に所属し、英語力を磨いています。
先輩の伊藤さんは“A Colorful Picture On a White Canvas”と題したスピーチでオリジナルスピーチ部門3位を受賞。将来は建築施工管理技士の資格を取りたいと話すと「どうしてそんな汚れやすい仕事をするのか」と問われることに疑問を持ったことから、年々過剰になる「きれい好き」が「美しいものは正しく」「汚いものは正しくない」という価値観“White Revolution”を生みだし、生きづらい世界にしているのではないかとスピーチ。避けられない“White Revolution”の波を乗り切る手段として「本音と建前」があること、うまく本音を滲み出させていけばそこには“colorful pictures are painted on a white canvas”白いキャンバスにカラフルな絵が描かれる多様化した社会が広がるのではないかと締めくくりました。
将来は英語力を生かし、海外で建築に関わる仕事がしたいと話す2人
「この経験はプレゼンテーションスキルの向上だけでなく、将来社会人として活躍するときに自信につながります」と話すのは、コンテストの運営にあたった食品生命科学科の三熊教授。「レシテーション部門に出た学生が翌年はオリジナルスピーチに挑戦する等、学生にとっても成長を感じられるイベントなので、今後も継続して開催をしていきたいです」と来年度に向けた意欲も示してくれました。
3年ぶりに対面で開催できたことを喜ぶ三熊教授
コンテスト終了後は、参加者同士がお互いに健闘をたたえ合い親睦を深める姿も見られ、英語を通じた新たな交流も生まれていました。
本学はこれからも学生の英語力向上のため支援に取り組んでいきます。
※新型コロナウイルス感染症対策を講じ、取材・撮影を行っています。