広島工業大学

  1. 大学紹介
  2. 学部・大学院
  3. キャンパスライフ
  4. 就職・資格
  5. イベント情報
  6. SNS一覧
  7. 施設紹介
  8. 2024年度以前入学生の学部・学科はこちら→

広島工業大学

高校生に工業系の仕事の
魅力を伝える学生をサポート。

2023.02.07

このニュースは、クローズされました

工学部 電気システム工学科

学科長 村上 修二

一人ひとりと向き合い、適切に支える。

ゼミや授業では、学生の主体性を尊重したサポートを心がけています。何のためにやるのか、なぜそれを選択するのか、自ら考え判断して行動して欲しいからです。必要以上の口出しを控え、学生を信じて任せる姿勢を大切にし、学生一人ひとりと向き合い適切にサポートすることで個性が伸ばせるのではないかと考えています。
学生は専門的な知識・技術の修得はもちろん、学内行事やサークル活動など、大学でさまざまな体験をします。自らSAとなり他の学生をサポートしたり、オープンキャンパスで高校生や保護者に対して学科やゼミの説明を行ったりするなど積極的に活動する学生も多く、そうしたイベントを通して自主性、仲間意識、コミュニケーション能力なども育んでいきます。

「SA」とは

学生の意欲が自主企画として形に。

学生の意欲が自主企画として形に。

授業以外で学生の自主性を強く感じているのは、本学科の学生が主体となり2021年に発足した「Career Project for Engineering(2022年度から団体名を「仕事ショー会」に改称)」の活動です。
これは進路選択を控える高校1・2年生を対象に工業系の仕事の魅力を伝える体験型ワークショップを行う活動で、高校のキャリア教育でイメージしづらいさまざまな分野・仕事について紹介することで、自分が本当に興味のある分野を見つけてもらいたいという意図があります。
この活動を行うため、採択されれば100万円が支給される「HITチャレンジ制度」に応募したいと、リーダーの学生がゼミ教員に相談したことが始まりでした。学生は教員に相談しながらも、他学科からのメンバー集めや資料作成に力をつくし、プログラムは無事採択。その意志と行動力は実に素晴らしく、とても感心しています。実施にあたって、高校を訪問している広報担当参事と連携し、学生が高校へ直接交渉した努力もあり、昨年は6つの高校で実施することができました。
ワークショップでは電気・機械・建築・食品・情報・ものづくりの6分野の学びの内容や仕事の紹介に加え、体験型のグループワークを行います。高校生からはもちろん、教員からも進路選択に大いに役立つと感想をいただきました。
今年は私のゼミ生がリーダーとなり、新しい挑戦を続けています。昨年度の活動をそのまま継続するのではなく、フィードバックを踏まえて内容をブラッシュアップし、更なる継続も視野に入れて取り組んでいます。メンバーも変わり、個性に合わせた見守り方の必要性を感じています。「一人で抱え込まないように」とアドバイスしたリーダーが、他学科の学生に自分から声をかけ協力して進める様子を見て、成長を頼もしく思っています。

「HITチャレンジ制度」とは

チャレンジすれば必ず得るものがある。

学生の自主性を伸ばし、チャレンジする機会を提供したい、という私の考えのベースには2つの経験があります。一つ目は大学時代に部活動に没頭した経験です。チームが試合に勝つためにはどうすればよいかを考え、また人との付き合い方も学びました。今でも当時のつながりは続いています。
二つ目は企業に勤めていた時代、アメリカに2年間留学した経験です。アメリカではとにかく学生たちが勉強していることに驚かされました。昼食時にも勉強しているほどで、課題の量も多い。修士号を取るために必死で勉強しました。
こうした経験から、自らの意志で物事にチャレンジすれば必ず得るものがある、と確信しています。そうした積み重ねが人を成長させ、納得のいく人生を送ることにつながるのです。在学中に自ら考えて行動し、仲間と協力し合える力を身につけてほしい。そして卒業後も学び続けながら、仲間を大切にして自分の所属する組織に貢献できる人に成長してほしいと考えています。

季刊 鶴学園 2023 冬号より

鶴学園