冬の伝統行事3年ぶりに復活 第54回三宅駅伝大会
2023.03.01
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50年以上の歴史を持つ三宅駅伝が3年ぶりに開催されました。大学周辺の約3.5㎞を1区間とし、6人のランナーで約21㎞を走ります。部活動やゼミの仲間で組んだ5チームが出場し、健脚を競い合いました。
コロナ禍で開催が見送られてきた同大会ですが、大会を経験した4年次生が在籍している今年こそ開催し伝統をつなぎたいという思いのもと、体育会本部が中心となり企画・運営を行いました。
「私が学生のころからある伝統行事。必ず良い思い出になる」と話す久保川体育会本部副会長の挨拶からスタート
例年参加していた電子情報工学科升井ゼミからは、2チームが出場
陸上部マネージャーの浜田さん(広島県立五日市高等学校出身/広島県)は「ゴール前の上り坂が一番厳しい」と話す
「楽しんで走りたい」と話す朝倉さんと石風呂さん(共に広島工業大学高等学校出身/広島県)。2人は高校時代の同級生という
開会式を終えたらいよいよスタート。ランナー達は大学を出発し、標高差89メートルあるアップダウンが激しく厳しいコースに挑みます。
白いタスキは水泳部。本大会の最高記録11分58秒で完走した学生が所属している
合図と共に各チームの第1走者が勢いよく走り出した
例年は1本のタスキをつないでいましたが、新型コロナウイルス感染症対策としてタスキの受け渡しは中止に。ゴールゾーンとスタートゾーンを分け、ゴールラインを越えたら次の走者がスタートする方法を採用しました。
コロナ禍での初めての開催となり、ゴール方法は体育会本部の学生が直前まで検討した
多くの学生が苦しんだのが、やはりゴール前の最後の上り坂
体育会本部テントでは、連携しながら次の走者の準備やタイムの記録などを行う
レースを制覇したのは、この日のために結成したチーム「Ultimets」
見事優勝を勝ち取った「Ultimets」は、広島工業大学高等学校出身の1・2年次で結成したチーム。大学で陸上を続けている学生、別のことにチャレンジしている学生とさまざまですが、かつての共に闘った仲間たちが久しぶりにタスキをつなぎました。「競技ではなくイベントなので、楽しく走れました」と清々しい笑顔を見せてくれました。
全員が平均して14分台で走り、総合1時間26分55秒という成績をおさめる
体育会本部長の鹿島田さん(大分県立高田高等学校出身/大分県)は 「伝統行事を無事に復活させることができて安心しています」と話します。「例年は50チーム近くが参加する大きな大会だったと聞いています。来年はもっと多くのチームに参加してもらい盛り上げたいですね」
「大会開催にあたり4年次の前本部長の協力も仰ぎました」と鹿島田さん
今年度は学内のみの行事になりましたが、沿道で観戦していた地域の方からは、久しぶりの駅伝を喜ぶ声も聞かれました。来年は一般の方も参加していただく、かつてのような規模の三宅駅伝の開催が期待されます。
※新型コロナウイルス感染症対策を講じ、取材・撮影を行っています。