「建築循環」をテーマに、各ゼミが実践的な解決策を研究~建築デザイン学科・デザインスタジオ
2023.03.15
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建築デザイン学科では3年次後期に、社会実践的なものづくりを学ぶ実習「デザインスタジオ」を開講しています。
この実習は、インテリアデザイン、建築デザイン、デジタルデザインなどの領域で研究活動を行う各ゼミが、共通テーマを設定。各ゼミで知識・技術を駆使しながら、課題解決に取り組むものです。
設定された共通テーマは「建築循環」。持続可能な社会を実現するために重要なのは、つくっては壊す、といった浪費型の行動ではなく、良質なストックを維持・活用し、リサイクルすることです。そこで建築分野における循環の実現について同学科12のゼミが自らの専門性を踏まえ、サブテーマを設定して解決策を模索。そして、その最終発表会がオンラインで開催されました。
杉田宗ゼミ/形状や素材を循環させることで、多彩な使い方のできる建築を創生
河田ゼミ/近代建築の「最小限住宅」という考え方を学校に循環させ、子どものストレスを最小限に
平田欽也ゼミ/中高層建築に使用できる木材CLT(直交集成板)で駅を再生、人の循環を生み出します
鈴木ゼミ/CLTを使った駅の建築を通してヒト・モノ・コトの循環を促進
平田圭子ゼミ/商業施設パセーラの再生・活性化を提案
森田ゼミ/良質廃材を使ってろくろを制作。素材とともに伝統技法も循環させます
上野ゼミ/北広島町の古民家再生プロジェクトに参画
杉田洋ゼミ/分譲・賃貸の両マンションのメリットを融合させた、新しい維持活用プランを提案
宋ゼミ/既存施設を避難所として評価し、見える化するシステムを提案
光井ゼミ/老舗旅館など既存建築物の維持活用を、構造の観点から検討
萬屋・根元ゼミ/廃材・古材を活用した木育ワークショップを実施
各ゼミの提案に対し、他ゼミの学生からさまざまな質問が寄せられた発表会を鈴木教授が総括する
ここに紹介したプランの他にも、たくさんのユニークなプレゼンが行われました。
指導にあたった鈴木浩史教授は、「さまざまな提案に触れ、学生のみなさんは本学科の研究の幅広さを実感できたのではないでしょうか。こうした多様性が、自身の研究を深め、将来の道を見出すのに役立ちます。他の学生が提示した発想や視点を、ぜひ参考にしてください」と、実習を総括しました。
本学はこれからも、実践的かつ多面的な学びの機会を学生に提供していきます。