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広島バスセンターに近く、都心部に立地する商業ビル・パセーラ。サッカースタジアム建設など周辺開発が進む中、パセーラも進化しようとしています。
そんなパセーラの未来像を提示しようと、建築デザイン学科・平田圭子ゼミの3年次生9人が3グループに分かれ、コンセプトメイキングを実施。そして、パセーラを運営・管理するNTT都市開発株式会社、NTTアーバンバリューサポート株式会社の方々の前でプレゼンを行いました。

パセーラのリニューアルプラン企画に臨んだ学生たち

Aグループは、表通りからやや距離のあるパセーラの場所性を“横丁”と定義した「廣島復興ロード」を提案。「時間と広島」をコンセプトに、「低層階には戦前の市場、中層階は戦後復興の活気あふれる横丁、高層階にはメタバースなど次世代の“YOKOCHO”を展開。昭和レトロと未来が同居する空間を生み出します」と、大きく変わる広島の中心にあるパセーラを新たな復興として時間軸を含めて提案しました。

企業の方から「横丁という捉え方が面白い」という声が上がりました

Bグループは、公共交通の駅が近いパセーラを、郊外・県外から来る若者の“終着点”と捉え、若者のアジトとして、未来の発散地として、色々なものが生まれていく場所としたいというコンセプトのもと「広島の終着点、未来発散地」というタイトルで提案をしました。「起業したいなどの願望を持つ若者には、パセーラが開店を支援。一方、都心で遊びたいと考える若者には、ダーツやカラオケなどの発散の場を提供します」と説明しました。

「一部店舗を24時間営業に」という提案に、企業の方々は興味深く耳を傾けていました

Cグループは「『Reborn』～刺激し合い、共に成長する～」というタイトルを設定。「子どもと大人の概念がない世界線」というコンセプトのもと、「大人の世界に憧れる子と、子の心を取り戻したい大人が集う、子と大人の境目がない世界を提示します。ビル内ではベビペイという子だけが使えるポイントを運用します」とプレゼンしました。

絵本だらけのカフェや、ベビバー・ベビカジノなどのプランが提案されました

提案後、企業の方々から
「発想はユニーク。ぜひ具体策を詰めてほしい」
「周辺も含めたまちづくり提案も聞きたい」
「広島やパセーラが抱える課題を的確にとらえており、そこから我々の発想にない若者ならではのユニークなアイデアをいただきとても勉強になった」
といった声がありました。

「出発点を明確にすると提案に芯が通る」など、様々なアドバイスをいただきました

多彩な提案に対し、企業の方は拍手で讃えてくれました

森崎さん（広島県立廿日市高等学校出身／広島県）「実際の建物に対するリニューアル企画は初めて。案を出すのに苦労しました」

「知識不足の学生だからこそ、プロにできない発想が生まれることもあります。どのプランも120％の完成度でした」と平田教授

今後も本学は、学生に様々な機会を提供していきます。
ご協力いただいたNTT都市開発、NTTアーバンバリューサポートのみなさんに、厚く御礼申し上げます。