地球環境学科・菅教授の退官記念最終講義を開催しました
2023.05.11
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1975年に本学工学部を卒業され、1979年、本学に着任。以降44年間、学生指導と研究にあたって来られた地球環境学科・菅雄三教授。その退官を記念し、最終講義が開催されました。学生や同僚の教職員に加えOB・OGが駆けつける中、教授はいつも通りのエネルギッシュさで講義を行いました。
44年の間、多くの学生を指導し地域社会に輩出してきた菅教授
最終講義でも、その熱弁はこれまで通りでした
「学生時代も含めれば約50年。三宅の森で学究に明け暮れました。研究とは“社会にどう役立てるか”が前提。その点では、まだ道半ばです」
菅教授は、そう語りながら自らの研究を振り返りました。
「リモートセンシングとは、宇宙や空中、海上、地下などから対象地域の情報を取得する技術のことです。私はこの技術によって取得した多次元時空間情報を活用してDXサービスを提供するための、プラットフォーム実用化の研究を続けています。
このプラットフォームは自然災害発生時の被害状況観測及び復興、ハザードマップ作成、住民避難計画などに役立つでしょう」
高精度測位が可能な準天頂衛星“みちびき”を活用した、除雪作業の自動制御システム開発にも着手。将来的な自動運転の実践も見据えます。
「退官するものの、研究はこれからも続きます。“常に神と共に歩み社会に奉仕する”という本学の教育方針に倣って、私もみなさんと共に、さらに真理を探究し、社会に貢献していきたいと思います」
尽きることない来席者の拍手の中、菅教授はそう結びました。
リモートセンシング技術をベースとするDXサービスプラットフォームについて解説
「みちびき」活用のシステム開発に引き続き取り組まれます
最終講義に駆けつけた卒業生・現役生が拍手を贈っていました
その後の送別式で、副学長の小黒剛成教授が
「菅先生には多くの重要な学内プロジェクトで責任者として活躍していただきました」
と、送別の辞を述べました。
また卒業生を代表し、廿日市市長として活躍する松本太郎氏が
「先生とのご縁がなければ、今の私はありません。“引退ではない”とのお言葉を聞き、心強く思います」
と挨拶しました。
廿日市市長・松本氏「地域行政に、今後も知見をお貸しください」
小黒副学長「菅先生と研究にいそしんだ日々は忘れられません」
全員で記念撮影。菅教授のご家族も出席されました
菅教授の、本学と地域社会への多大な貢献に対し、心より御礼申し上げます。