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G7で世界に発信 「移動式茶室」お披露目を控えた事前ミーティングを開催

2023.06.19

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G7サミットに先駆けて行われた「広島サミット県民会議」主催の歓迎レセプション会場で、本学の建築デザイン学科杉田宗研究室が設計した「移動式茶室」を使ったお茶会を開催しました。当日は駐日外交団やメディア関係者など、海外からの訪問客も多数来場され、学生たちは心を込めておもてなしをしました。レセプションに向けて、創意工夫を凝らした学生たち。開催前には学内で事前ミーティングを実施しました。

ミーティングは本学のデジタルファブリケーションラボにて行われた

ミーティングは本学のデジタルファブリケーションラボにて行われた

同研究室は、昨年9月にイギリス・ラフバラー大学の学生を迎えた国際ワークショップで移動式茶室を設計しました。(国際ワークショップの様子はこちら)それをもとに制作を進めてきたのが、今回披露する「移動式茶室」で、和紙や糊など和の素材を多用して制作しています。

ミーティングには、レセプションでおもてなしにあたる本学の茶道部の学生や、国際ワークショップに審査員兼アドバイザーとして参加していただいた上田宗箇流家元若宗匠の上田宗篁さんが参加。短冊を飾る簡易床の間の構造や床面の塗装、待合室から茶室への入り口の高さなど、細部にわたり設計を決めていきました。

共にお茶会を開催する茶道部に国際ワークショップの様子を写真で紹介

共にお茶会を開催する茶道部に国際ワークショップの様子を写真で紹介

上田さんの監修のもと花器と色紙を飾る簡易床の間の高さ、着席時の視界などを綿密に計算

上田さんの監修のもと花器と色紙を飾る簡易床の間の高さ、着席時の視界などを綿密に計算

主な素材である和紙の白さが際立つよう床面を塗装するという提案に対し、上田さんは「デザインとしてはいいが、臭いが少しでも残ると快適性が大きく損なわれるので、臭いが少ない塗料を選びしっかり乾かしてほしい」とアドバイスをしていました。

来場者の動線と目線を意識し、看板の設置も検討。手前の待合(まちあい)を狭くすることで奥の茶室が広く見えるよう計算

来場者の動線と目線を意識し、看板の設置も検討。手前の待合(まちあい)を狭くすることで奥の茶室が広く見えるよう計算

「作り手と使い手のすり合わせは重要。臭いや見え方など場を整えるための話し合いは、とても大切なコミュニケーションです」と上田さん

「作り手と使い手のすり合わせは重要。臭いや見え方など場を整えるための話し合いは、とても大切なコミュニケーションです」と上田さん

中心となって制作を進めた大場さん(千葉県立安房高等学校出身/千葉県)は「国際ワークショップからお茶会まで、机上では得られない刺激的な体験ができた環境に感謝しています。ミーティングを通してたくさんの人に使われるものだという実感が湧き、責任を感じています。日本や広島の文化を発信するきっかけになれば嬉しいですね」と語ってくれました。

「軽くて柔軟性のある構造なので、パーティションとしての多様な使い方の可能性も感じています」と大場さん

「軽くて柔軟性のある構造なので、パーティションとしての多様な使い方の可能性も感じています」と大場さん

広島テレビにも本取り組みが取り上げられました

広島テレビにも本取り組みが取り上げられました

学生たちはミーティングでの内容をさらにブラッシュアップして当日に臨みました。学生たちのおもてなしの心がご参加くださった皆さまに伝わっていますと幸いです。