ビニールハウス内の栽培環境を科学する植物工場論~食品生命科学科
2023.07.27
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食品生命科学科4年次生が小松菜の栽培用ビニールハウス内の環境調査を開始しました。これは同学科の高次レベル科目である「植物工場論」の一環として行われるもの。この日はハウス内に観測用センサを設置するために3人の学生が農園を訪れました。
湯来町にある吉山農園にご協力をいただき、半年かけて調査・分析する
植物工場といえば屋内で育てるイメージがありますが、ビニールハウスも「太陽光利用型植物工場」といわれ植物工場に分類されます。
「同じハウス内でも農作物の生育に違いがある」という農家さんの悩みを科学の力で解決できないかと、今回の調査に着手しました。
生育の良い場所、悪い場所を選びセンサを設置。3週間データを集める
ハウス内の気温・湿度・照度と、土壌の温度・湿度を5分おきに24時間計測
データはクラウドで管理。スマートフォンでも確認できる
小松菜の栽培方法について、学生が吉山農園の吉山さんにインタビュー
全14回の授業中に、ここで得られたデータを分析し、その結果を吉山さんに報告します。学生たちは分析用のプログラムも作成。生育に差が出る原因としてはどのような要因が考えられるのかなど、この授業を通じてデータ分析の手法も学びます。
担当教員の今井准教授と吉山さん。作業を終えた学生たちと一緒に
参加した小田さん(山口県立岩国高等学校出身/山口県)は「農家をサポートする仕事をしたいと考えているので、この取り組みに興味があります」と話していました。
また、平原さん(山口県立下松高等学校出身/山口県)は「この授業でデータ分析手法を学んで、将来に役立てたい」と話していました。
半年後の結果が楽しみです。吉山農園の皆様お世話になりました。