製造現場で課題を調査する地域課題解決実習(PBL科目)~株式会社古川製作所編
2023.10.11
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本学では学科や学年を超えて履修できる授業として、地域課題解決実習(PBL科目)に取り組んでいます。
この授業では地域の企業に協力をいただき、企業が抱える具体的な課題を学生が調査し、解決策を提案します。この日は三原市に本社を置く株式会社古川製作所を訪問し、実際の現場で課題を探るために情報収集を行いました。
古川製作所は、食品などの包装機を設計・製造・販売を手掛ける
この日訪れたのは、宗澤教授(機械システム工学科)と神垣准教授(情報コミュニケーション学科)、1年次生の吾郷さん(広島県立祇園北高等学校出身/広島県)と入部さん(広島県立五日市高等学校出身/広島県)。午前中は同社の事業内容をご紹介いただき、包装機を組み立てる工場内を見学させていただきました。
同社の主力品である、真空包装機と袋詰シール機を中心に製造工程を見学した
仕組みを理解しようと積極的に質問をする学生たち
学生たちはこの授業を通じて、包装機の組み立て工程や作業を科学的に分析し、生産性の向上や品質向上につなげる提案をします。
手前が組み立て工程を調査する製品。奥にある包装機と同じものを組み立てる
分析用に作業を記録するビデオの設置場所を確認
午後からは情報収集に着手しました。学生たちは撮影した動画や資料をもとに、数カ月かけて本格的な分析に取り組み、改善点を提案します。
食品生命科学科の入部さんは、「食品工場を見学した際に充填機を見る機会があり、食品に関わる機械に興味を持つようになりました」とこの授業を選択した理由を教えてくれました。
「客先の要望に合わせてカスタマイズもされているので、機械の種類が多いことに驚きました」と入部さん
建築デザイン学科の吾郷さんは、授業を通じて「ものづくり」の面白さに興味をもったといいます。「古川製作所の方からは、外部の人間だからこそ気が付く改善点があるとお話しいただきました。少しでも現場に役立てる提案がしたいと思います」と調査にむけた意気込みを話してくれました。
吾郷さんは「ものづくりの現場を知ることができ、刺激をうけました」と話す
どのような改善が提案できるのか、今後に期待しています。