建築デザイン学科の学生が建築新人戦2023 最優秀新人賞を受賞しました!
2023.11.13
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建築新人戦2023に、建築デザイン学科の小西美海さん(広島市立広島工業高等学校出身/広島県)が出場。応募総数1198点の中から、最優秀新人賞に選ばれました。
同大会は、建築を学ぶ学生が、所属する学校の授業で取り組んだ設計課題作品を対象に実施される全国規模のコンペです。一次審査で選出された100作品の中から16作品が選出され、さらに、公開審査で選ばれた上位8作品を手掛けた学生が設計意図などをプレゼンテーション。小西さんの作品『私たちは極楽を知っている』が見事最優秀新人賞に輝きました。
「大会では建築を学ぶ他大学の学生との出会いもあり、刺激になりました」と小西さん
小西さんは大学内の講評では1位を取ることができず悔しい思いをしましたが、先生の勧めもあり、大会に挑戦しました。「地域の人を豊かに、賑やかにする」というテーマのもと考えたのは、大学図書館と銭湯の複合施設。
「大学の図書館となにかを複合させた施設を作りたいと考えました。広島工業大学が位置する広島市佐伯区は子どもや高齢者が多く、学生もいる街です。子どもから高齢者まで幅広い世代が楽しめる空間を考えて『銭湯』を思いつきました。私自身、水に関わる建築が好きですし、銭湯だとお風呂上りに本を読んでのんびりするなど図書館と関連付けることもできると思いました」と小西さん。
さらに、作品のポイントについては、「地域の人が足を踏み入れにくい新しい大きな建物を建てるのではなく、街に擬態化させて生活の一部として利用できる空間を考えました。例えば、図書館は一般的には「静かにしないといけない場所」と考えられますが、街のようにすることで会話や交流がうまれ、人が行き交うことで地域に賑わいをもたらすことができます」と教えてくれました。
広島工業大学のキャンパス入口付近の敷地を舞台に設計
敷地内には複数の銭湯、図書館や開けた空間があり地域の人々の交流を促す
小学生のころから建築家をめざしているという小西さん。「建築は人が幸せを感じる空間です。誰といるかも大事ですが、どんな空間にいるかもとても大切だと思います。将来は人を幸せにできるような空間づくりをしたいです」と話してくれました。
小西さんの夢をこれからも応援しています。最優秀新人賞受賞おめでとうございます!