世代を超えた幅広い視点で災害に向き合う~防災士養成講座を開催
2023.11.10
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地域の防災・減災への貢献をめざす本学の地域防災減災教育研究推進センターが、9月16、17日の2日間「2023年度防災士養成講座」を開催しました。
講座は一般にも開かれ、申し込みは本学Webサイトや廿日市市を通して受け付けた
講師を務めたのは、本学や兵庫県立大学の教授をはじめ、FMはつかいちのパーソナリティ・吉田英美さん、一般社団法人ふるさと楽舎の秦野英子さんなど、防災に関する知見を持つさまざまな分野の専門家です。
受講者は災害の起きるメカニズムや備え方、防災士の果たす役割、災害情報の活用、地域防災、災害ボランティアなど、防災・減災に関わるさまざまな分野の講義に熱心に耳を傾けていました。
本学の学生26名を含む99名が、防災士資格の取得をめざして参加した
2日目は座学に加え、参加者が4~5人の班に分かれてタイムライン・災害図上訓練の演習を実施しました。
話し合いながら災害時に危険な個所や病院、スーパーマーケットといった生活利便施設などにシールを貼る
避難者の情報をもとに、平時の備えや災害時の避難ルート、タイミングなどを記したタイムラインを作成
江島さん(久留米市立南筑高等学校出身/福岡県)は「熊本地震で何もできなかった経験を思い出しました。地域の人たちからこれまでの経験を踏まえての対策や行動を教えてもらい、参考になりました」と話してくれました。
「将来役立つ強みが欲しいと思い参加しました。学んだことを今後に生かしたいです」と江島さん(右端)
弘田さん(高知工業高等学校出身/高知県)は「車いすの人を想定した避難計画を練りましたが、思った以上に準備に時間がかかることがわかりました。将来は防災に関わる仕事に就きたいです」と夢を語ります。
「大学院に進学してソフト面からの防災について学びを深めたいです」と弘田さん(右端)
吉本興業所属芸人である藩飛礼(はんぴれい)の松本貴明さんも受講。「地域の人たちは人をどう避難させるかを考えておられて、避難への意識が高まりました」と受講の意義を実感していました。
「防災に関する番組に出演しており、知識を増やしたくて参加しました。津波の仕組みや警報の意味などすべてが勉強になりました」と松本さん
広島県内でも豪雨災害などが増える中、防災士はまだまだ不足しています。
本学では防災士の育成や防災・減災に繋がる技術開発などを通じ、今後も地域防災に貢献していきます。