小学生と学ぶ防災イベントを開催~学生防災士会
2023.12.04
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広島工業大学学生防災士会が小学生を対象に防災イベント『みんなで学ぼう未来防災!』を開催しました。当日はお子さま14名と保護者11名の計25名に参加いただき、防災クイズラリーや救命講習、非常時の食事などを体験してもらいました。
"筋交い"の有無で住宅の強さがわかる住宅倒壊模型を使って耐震補強の大切さを実感してもらう
本学には、地域における防災・減災に関する研究活動や教育普及の推進をサポートする『地域防災減災教育研究推進センター』があります。同センターが実施する防災士養成講座をきっかけに誕生したのが「学生防災士会」です。
楽しみながら学べるよう地震・火災・非常食・災害への備えをテーマにしたクイズを用意した
同会はこれまで地域の自主防災会などと交流を図り、3D防災模型を作成するなどの活動をしていました。3年目を迎える今年は、若い世代にも防災について知ってもらいたいという思いから、小学生を対象としたイベントを初めて開催しました。
救命講習では胸骨圧迫(心臓マッサージ)とAEDの使用方法を教わる
毛布と細長い棒など家庭にあるものを組み合わせた担架
段ボール約20個を使った段ボールベット。大人が2人寝ころんでも問題ないほど丈夫
津波や大規模風水害による冠水地域での救助に特化した特殊消防車両を展示。水陸両用バギーの試乗も体験
消火器を使って、実際に火を消す体験も
佐伯消防団や広島市佐伯区社会福祉協議会、防災の啓蒙活動をする修道大学の学生など、多くの団体に協力いただいた
最後に非常時の食事を、アゼリア広場で体験してもらいました。非常食としてレトルト食品などを備えていても、実際に外で食べる機会は少ないもの。レトルトの白米とカレーを準備し、移動かまどで湯煎をして提供しました。
同会では100人分の汁物の炊き出しができる大和重工株式会社の『ダイワ移動かまど』を保有している
レトルトのカレーを始めて食べるというお子さまも
「コンセプトは体験型にすること」と話すのは同会代表の高橋さん(広島城北高等学校出身/広島県)と今回の責任者の田阪さん(徳島県立徳島科学技術高等学校出身/徳島県)。イベントを考える際に意識したのは、実際に体を動かしたり、視覚に訴えたりできる内容にすることだったそうです。
「ちょうど良い難易度のクイズを考えるのが大変だった」と話す2人
お友達家族で参加した小学6年生の難波さんと東さん。難波さんは「初めての体験がたくさんできました。中でも水陸両用バギーが面白かった」と、東さんは「クイズが楽しかった」と話してくれました。
同会のInstagramでイベントを知って参加してくれた
他の参加者からも「想像以上に充実した内容だった」「普段できない体験ができた」「楽しく防災について学べた」など、次回の開催を楽しみにする声も聞かれました。
ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様にも改めてお礼を申し上げます。