優秀作品を発表・講評する「バーティカルミッドレビュー」を開催~建築デザイン学科
2024.01.04
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建築デザイン学科では今年度初の試みとして、「バーティカルミッドレビュー」を行いました。バーティカルレビューとは学年を横断して作品を集め、建築について議論するもの。今回は「ミッドレビュー」とし、同学科の1、2年次生が、『住居デザイン実習』の授業課題として取り組んでいる作品の中間発表として行われました。
この授業は1学年6グループに分かれて実施しており、グループにつき1人の講師が担当しています。当日は各講師が中間発表時点で最も優れた作品を選出。1、2年次生合わせて12作品がそろいました。同時に卒業設計や修士設計を進めている学生たちのポスターセッションも実施。たくさんの個性豊かな作品が展示されました。
1年次生の小田さん(広島県立広島井口高等学校出身/広島県)のタイトルは「湯屋」。桶をモチーフに建築プランを作成した
当日は、担当講師や五三会(同学科同窓会)2023年度栄誉賞受賞者がゲストクリティークとして参加。学生の持ち時間は1人15分で3分のプレゼンを行った後、作品について語り合います。
1年次生の課題は「世代を超えて交流が生まれるシェアハウス」で、新しい住まい方を提案します。敷地内にオーナー住宅とシェアハウス、住人や周辺住民も利用できるプログラムを盛り込むことが課題です。
増野さん(広島県立宮島工業高等学校出身/広島県)は、人々が集うイメージを花にみたてプランを作成。図面を細部まで仕上げ発表に挑んだ
講師陣からは、建築物としての課題や生活者の視点を盛り込むこと、建築家としての自由な発想などさまざまな視点からのアドバイスが送られました。
講師陣からは「楽しんで設計をした、その感覚を忘れないでほしい」とメッセージも
2年次生には、より詳細に設定された課題を用意。大学近辺に実際にある敷地に、高齢者夫婦、ファミリー、単身者向けの共同住宅と商業施設(パン屋)を併設するプランを設計しています。
アウトドア住宅を提案した加藤さん(和歌山県立新宮高等学校出身/和歌山県)。住宅模型も使いながらわかりやすく伝える
ライフステージに変化があっても長く暮らせる集合住宅をプランした川本さん(豊田南高等学校出身/愛知県)
発表を終えてホッとした2年次生の小田さん(比治山女子高等学校出身/広島県)は「たくさんの先生方から意見をいただける貴重な機会に恵まれてうれしいです」と話していました。
「まだ中間発表。残りの授業で、プランをブラッシュアップしていきたい」と小田さん
ポスターセッションでは自由に見学しながら制作した学生に質問をする
今回の企画をした建築デザイン学科の杉田准教授は「コロナ禍で学年を超えた学生たちや教員のつながりが希薄になっています。お互いがどのような活動をしているのかを知るためにも企画しました。さまざまな視点からのアドバイスを作品に生かしてもらいたいと、この時期を選んで開催しましたが、学生たちだけでなく教員にとっても良い刺激になったと思います」と話します。
全学年の作品を発表し建築を語り合う場として来年度以降も続けて開催したいと意気込む
5時間に渡り建築を熱く語り合う素敵な1日となりました。
発表した学生の皆さん、お疲れさまでした。