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学生のプランがモデルハウスになる~田中建設との共同プロジェクト最終発表

2024.03.26

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建築デザイン学科では3年次後期に、社会実践的なものづくりを学ぶ実習「デザインスタジオ」を開講しています。本年度、上野ゼミでは山口県に本社を置く田中建設株式会社と共同で熊野町の分譲地にモデルハウスを建設する『熊野町モデルハウスプロジェクト』に挑戦しました。このプロジェクトでは学生が設計したプランの中から選ばれた1プランが、実際にモデルハウスとして建築されます。そのプランを選定する最終発表会が行われました。

会場となったのは三宅の森Nexus21に新設したnexus for.「THEATER」。授業等の活用を想定して試行

会場となったのは三宅の森Nexus21に新設したnexus for.「THEATER」。授業等の活用を想定して試行

今回の学科共通テーマは「建築循環」。住み継ぎや家族形態の変化を踏まえ、2×4工法による住宅プランを計画します。学生は3つの班に分かれ取り組みました。夏には熊野町の分譲地の敷地調査も行い、3カ月かけて住宅プランを計画し提案しました。

3Dパースを駆使し、コンセプトを表現した暮らしを提案

3Dパースを駆使し、コンセプトを表現した暮らしを提案

模型を審査員の近くまで持っていくなど、プレゼンにも工夫を凝らす

模型を審査員の近くまで持っていくなど、プレゼンにも工夫を凝らす

A班は建物に角度をつけ最大限に敷地を活用できるプランを考案しました。角度をつけたことで生まれた多数の庭を活かした暮らしを提案しました。B班は土間を設けてLDK、ウッドデッキをつなげ回遊性を持たせ、どこにいても家族の視線が交わるよう工夫しました。C班は中庭の緑を介して居室間をつなぐ提案をしました。部屋干しになりがちな共働き世帯の悩みに着目し、中庭があることで風通しと日当たりも確保しました。

同社設計次長の野村さんは本学の卒業生。各プランに対し積極的に質問を投げかける

同社設計次長の野村さんは本学の卒業生。各プランに対し積極的に質問を投げかける

質問に対し一つ一つ丁寧に答え、自分たちのプランをアピールする

質問に対し一つ一つ丁寧に答え、自分たちのプランをアピールする

プレゼン後には質疑応答の時間も設けられました。学生たちにとって、施工や営業、広報といった様々な視点からプロのアドバイスをもらえる貴重な時間になりました。

最後に同社の田中社長から、今回採用するプランが発表されました。採用されたのはB班の『土間を家族で囲む家』。プランのユニークさや可変性を評価いただきました。

田中社長も本学OB。「学生の柔軟な発想は当社にとっても参考になるものがあった」と話す

田中社長も本学OB。「学生の柔軟な発想は当社にとっても参考になるものがあった」と話す

4人で意見を出し合い、作業を分担して取り組んだ

4人で意見を出し合い、作業を分担して取り組んだ

採用されたB班の発表を担当した竹内さん(広島県立祇園北高等学校出身/広島県)は「意匠性だけでなく、断熱性や経済性、構造上必要な壁量も考慮しながら、細部のプランにまでこだわりました」と話します。「プランを出すのは簡単でも、実際の施工まで考えると難題が山積みです。グループで真剣に考える実践的な経験になりました」

夏頃の完成を目標に、これからプランをブラッシュアップしながら、仕上げの仕様を決定していきます。
2024年度には提案したプランが実際に建設される現場も見学に訪れます。

田中建設の皆様、大変お世話になりました。