電気システム工学科の学生を対象に、中国電力ネットワーク株式会社代表による講演会を開催
2024.07.05
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中国電力ネットワーク株式会社の長谷川 宏之社長をお招きし、電気システム工学科※3年次生を対象に電力業界における送配電事業の位置づけや、電力の安定供給に向けた同社の取り組みなどをお話しいただきました。
同社には毎年本学の学生が就職し活躍している
電気事業法の改正により、あらゆる電気事業者が電力系統を利用できるようになりました。同社はすべての電気事業者に対して公平に対応するため、2020年に中国電力株式会社から送配電事業を引き継ぐ形で事業を開始しました。
「電気の知識を持つ人材が必要です。この業界の全体像を知ってもらう機会になれば」と長谷川氏
同社の業務の一つに電力を安定して供給するために欠かせない設備の点検やパトロールがあります。こうした現場の仕事にもITが活用され、ステレオカメラやGPSなど計測器を搭載した車両で現場調査をしたり、作業管理にスマートグラスを活用したりするなど、新しい働き方も紹介されました。
これまでは2人1組で行われていた現場作業も、スマートグラスを活用し作業員1人でも対応できるように
また、電気の使用量と発電量を常に一致させるため、同社には電気供給をコントロールする中央給電指令所があります。使用量に合わせ発電量をコントロールしたり、電気の流れや電圧をコントロールしたりしながら、24時間365日電気の供給を見守っています。
他にも災害時の対応やカーボンニュートラルに向けた取り組みなども紹介されました。
講演会は3年次生の授業の一環として行われ、希望する2年次生にも聴講の席を設けた
講演会後の質疑応答では、さまざまな質問が寄せられた
最後に長谷川氏から学生への「学業はもちろんのこと学生時代を楽しむこと、何事にも好奇心を持ち視野を広げ、さまざまな人と触れ合いコミュニケーション能力を高めましょう」とアドバイスをいただきました。
参加していた3年次生の山田さん(高知県立高知小津高等学校/高知県)は、講義を通じて電気事業のDX化を知り、業界に対する印象が変わったと話します。
「電気の知識だけでなく情報の知識も必要になると感じました」と話す
電気事業に興味があり本学への進学を決めたという2年次生の松岡さん(広島県立広島井口高等学校出身/広島県)。「インフラ事業はかっこいい」と憧れているそうです。
「講義は専門的な内容も多く、もっと勉強しなければと刺激をうけました」と話す
学生にとっても貴重な時間になりました。
お忙しい中ご講演いただき、ありがとうございました。
※2025年4月、学びの領域は維持しながら3学部11学科に改組します。
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