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「つなぐ」をテーマに街の明かりを計画する~建築デザイン学科

2024.08.19

このニュースは、クローズされました

建築デザイン学科2年生の授業「⾊彩・照明計画」の一環として、⼤旗連合建築設計株式会社と広島市のご協力のもと社会実践プロジェクトを行いました。
このプロジェクトは地域と連携し地域課題に取り組むことで、社会で求められる実践力や課題解決力を養うものです。

学生たちは相⽣通り(広島スタジアムパーク〜県庁〜相⽣通り)を対象に、街の照明を計画。それらを通じて、都市のあり方について考えました。

5~6人で1チームになり全20チームに分かれて課題に取り組む

5~6人で1チームになり全20チームに分かれて課題に取り組む

計画に先立ち行われたグループディスカッションでは、職業や年代もさまざまな人物を仮定し、対象エリアに求められているものを考えました。
その後、実際に相⽣通りを訪れ、夜の街に「ポジティブな影響を与えている照明(英雄)」と「ネガティブな影響を与えている照明(犯罪者)」を探し、改善策を検討します。

整備された歩道は明るく安心感がある反面、商業施設の強い照明や植栽の影に課題を感じるグループも

整備された歩道は明るく安心感がある反面、商業施設の強い照明や植栽の影に課題を感じるグループも

学生たちは提案するプランをパースに落とし込み、現地調査の結果と併せて3分の動画を作成し発表しました。

足元を照らす照明を提案するチームや、街灯の代わりに街路樹を照らし明かりを演出するチームなどさまざまなプランがそろう

足元を照らす照明を提案するチームや、街灯の代わりに街路樹を照らし明かりを演出するチームなどさまざまなプランがそろう

発表後には調査内容と提案内容の2項目について、良かったチームに投票する

発表後には調査内容と提案内容の2項目について、良かったチームに投票する

最後に⼤旗連合建築設計の建築士である柴崎さんと広島市都市整備局都市計画課都市デザイン係の川上さんと千中さんから講評をいただきました。

柴崎さんは官⺠連携のまちづくりプラットフォームである『カミハチキテル』に携わられています。
学生の発表を通じて「照明はとにかく明るければいいという考えから、雰囲気を求めるように社会的な価値観が変わってきている」と感じたそう。「このことに背中を押してもらえた気持ちになりました。変化は少しずつですが、実現に向け景観に関するガイドラインの必要性を改めて感じました」とお話しいただきました。

「20チームが異なるアイデアを出してくれたのがうれしい」と話す柴崎さん

「20チームが異なるアイデアを出してくれたのがうれしい」と話す柴崎さん

都市計画課の川上さんは「われわれにないアイデアをたくさんもらえました」と話し、「これから市が取り組む都市計画にはさまざまな視点が必要です。これからも若い皆さんの視点も教えてほしい」と締めくくりました。

現地調査もご一緒いただいたお二人からは「積極的に取り組む学生の姿が印象的だった」と感想をいただく

現地調査もご一緒いただいたお二人からは「積極的に取り組む学生の姿が印象的だった」と感想をいただく

調査内容と提案内容、どちらでも多くの票を集めたのが20班でした。チームをまとめた和才さん(鹿児島県立鹿児島工業高等学校/鹿児島県)は「チーム内に古き良きものを大切にしたいという考えと現代的な考えがありました」と話します。「それらをつなぐモチーフに提灯を選んだのが、他のチームにないインパクトになりました」

「提灯はかつての城下町を現代に落とし込み、暖かい雰囲気の空間を演出する」と話す

「提灯はかつての城下町を現代に落とし込み、暖かい雰囲気の空間を演出する」と話す

今回学生たちは、街を構成する一つの要素に着目しまちづくりを考えました。建築を学ぶ彼らに新しい視点をもたらす経験になったと思います。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。