宮島の町家を題材に工大サミット連携PBL(課題解決型学習)を実施
2024.09.27
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本学では、全国の私立9工科大学(愛知工業大学、大阪工業大学、神奈川工科大学、芝浦工業大学、東北工業大学、福井工業大学、福岡工業大学、北海道科学大学及び本学)からなる「工大サミット」参加大学と連携し、PBL(課題解決型学習)を実施しています。
今年は6大学45名が参加。宮島にある伝統的な木造建築「宮島町家」の保存と活用にむけた策を提案します。
今年は初の合宿形式で実施。2泊3日寝食を共にして課題に取り組んだ
1日目は町家の現状を知り課題を見つけるため、現地調査を実施。2日目に中間発表として現地調査の結果を発表し、3日目には廿日市市など地域の関係者に向けて解決策をプレゼンテーションしました。
現地調査では町家を訪れるだけでなく、住民や観光客にも声をかけアンケートも集めました。
学生は6つの班に分かれて課題に取り組む
調査から学生たちは、若い世代が宮島に住みたいと思っても貸し出される家が少ないこと、住民が高齢化していること、島の物価が高いこと、病院がないので住みにくいと感じていること、夜に楽しめる場所が少ないこと、宮島に宿泊する観光客が少ないことなど、宮島町家を取り巻くさまざま現状を知りました。
それらの意見を参考に、2日目午前中に各班が着目した課題を発表し、何が提案できるかを考えました。
建築・土木系学科の教員3名と先輩学生3名がサポートする
午後からは3日目のプレゼンテーションに向け、解決案を練り上げました。
1班をまとめていた本学学生の小田さん(比治山女子高等学校出身/広島県)と小椿さん(広島新庄高等学校出身/広島県)。
町家をリノベーションしシェアハウスにする計画を考えていました。
同じ大学でも初めて会ったという二人。「この班は初めましての人ばかりでしたが、すぐに仲良くなれました」と話してくれました。
「それぞれの専門や得意なことを生かし、良い提案がしたい」と意気込む
全員で話し合いを重ね、より良いプランにブラッシュアップ
再び現地調査に出かけるチームも
実現可能なプランなのかを町家に戻り確認する
この取り組みは今年で3年目を迎えます。これまでの参加者の口コミが広がり、定員の10倍を超える応募があった大学もあったそうです。
今回の参加者からも他大学の学生と触れ合えることや、異なる学科の学びを体験できることなどに魅力を感じたという声が聞かれました。
今年もたくさんの学生が参加し、実りのある時間を過ごしました。この経験が皆さんの将来に役立つことを願っています。
遠方から参加いただいた学生の皆さん、引率いただいた関係者の方々にも改めてお礼を申し上げます。