広島県の課題解決に役立つアプリを開発~情報コミュニケーション学科
2024.09.12
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情報コミュニケーション学科※の授業「ソーシャルアプリケーション開発」では、企業や自治体と連携して地域の課題を解決するアプリケーションの開発に取り組んでいます。
これまでに様々なソフトウェア開発技法を学んできた4年次生が、広島県のご協力のもと県が抱えるさまざまな課題にアプローチするアプリケーションを設計し、実装するところまで取り組みました。8月には土木建築局など6課のDX担当者をお招きし、9チームの学生たちがその成果を発表しました。
県の「インフラマネジメント基盤(DoboX)」のデータを公開いただき、アプリケーション開発に生かした
広島県は転出者数が転入者数を上回る「転出超過」の数が都道府県別で最多となっています。若い世代の他県への流出が止まらない現状は、県の大きな課題の一つです。その問題に着目したチームは、「若い人が住みたいと思う都市になるには」を考え、イベント情報が手軽に入手できるアプリケーションを開発しました。
他にも空き家問題や中山間地域の観光、防災などさまざまな課題が取り上げられた
発表後は各担当者から、専門的な立場からの質問が寄せられた
「広島の魅力を再発見!プロジェクト~遊び場&イベント情報の可視化」と題し発表した森さん(広島県立戸手高等学校出身/広島県)、清瀧さん(大分県立日田高等学校出身/大分県)、枡野さん(愛媛県立松山中央高等学校出身/愛媛県)、山本さん(広島国際学院高等学校出身/広島県)チームに話を聞きました。
「4年間学んできたことを実践できる授業にワクワクしました。自分たちが考えてきたことを形にし、発表できることにやりがいを感じました」と実際の課題解決に取り組めたことが刺激になったようです。
全員が卒業研究と並行しながら、今回の課題に取り組んだ
県の取りまとめをしていただいた広島県土木建築局建設DX担当の岡本さんにも話を伺いました。
「どの発表も完成度の高さに驚きました。どの学生さんも広い視野で課題を分析する力があり、課題解決に向けた柔軟なアイデアがでてくることに頼もしさを感じました」と話します。
「今後も県の会議などにも参加してほしい」と岡本さん
授業を担当した情報学部長の山岸教授は「2025年の学部学科改組に合わせ、カリキュラムも変化します。今回の授業は新しい情報学部の学びの一端を担う内容になりました」と振り返ります。
「企業や自治体で起きている課題の解決に向け、現場の生の声を聞いて解決策を考える。架空ではなくリアルな課題に取り組んだ経験は、学生にとっても財産になります」
ものづくりの基本は「社会が何を求めているのか」を知ること、と山岸教授は語る
本学は広島にある大学として、これからも工学の力で広島県の発展に貢献していきます。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
※2025年4月、学びの領域は維持しながら3学部11学科に改組します。
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