Pythonを使ったIoTプログラミング実習で、ゲームアプリ制作に挑戦~情報工学科・専門ゼミナール
2024.09.03
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情報学部情報工学科3年次生の授業『専門ゼミナール』では、ゼミ(研究室)ごとに違った実習を行います。垣内ゼミでは、Pythonを使ったIoTプログラミング実習としてゲームアプリの制作を行いました。今年は9人の学生がチャレンジし、その成果を発表しました。
初めに1人1分の持ち時間で、制作したアプリの内容や工夫した点をアピール
環境が変われば発想も変わる⁉いつものゼミ室を飛び出して、Nexus21にあるオープンスペースnexus for.で授業が行われることも
学生たちはmicro:bitを使ってゲームアプリを制作。micro:bit用ゲームコントローラー拡張基板と連結し、64個(8×8)のLEDディスプレイ上でそれぞれゲームを作ります。シューティングや障害物回避、瞬間記憶などさまざまなゲームがそろいました。
A4の用紙1枚にまとめたゲームの遊び方のマニュアルを用意するのも課題の1つ
「さまざまな制限があるからこそ、クリエイティビティが刺激されます」と担当の垣内准教授は語ります。「この授業では、ゲームの考案からデザイン、プログラミングまで全て学生が1から行います。容量もディスプレイも決して十分とはいえない環境だからこそ、本当に伝えたいものを絞り込めるようになります」
「3・4年次生で多用するPythonを使えるようになるのもこの授業の目的」と話す垣内准教授
発表の後は各ゲームを全員がテストプレイし、「アイデア」「完成度」「操作性」「マニュアルのわかりやすさ」「おすすめ度」の5要素で相互に評価しました。
プレイ時間は1ゲームにつき5分。ゲームの完成度以外にも、デザインやマニュアルのわかりやすさなども参考に評価する
同学科の先輩たちも3年次生のときに同じ課題に取り組んでいます。この日の授業も大学院生2人がサポートに入っていました。「細かい設定が難しかったのですが、先輩方に教えていただけたので完成しました」と向原さん(広島桜が丘高等学校出身/広島県)は話します。
全員の作品を体験して「自分では思いつかなかった表現が参考になった」と新たな発見もあったそう
「意外と難しいゲームが多かった」と話す厚東さん(山口県立徳山商工高等学校出身/山口県)、どのゲームも楽しそうに体験していました。
シューティングゲームを作った厚東さん。シンプルな分かりやすさを重視したという
1・2年次生で学んだプログラムの授業とは異なり1からプログラムを組んだ体験は、これから始まる専門的な学びへの第一歩となりました。ここからの成長を楽しみにしています。