知識を広め地域防災に貢献~防災士養成講座を開催しました~
2024.11.05
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本学の地域防災減災教育研究推進センターは9月14、15日の2日間、防災士の資格取得を目指す「防災士養成講座」を開講しました。
本学の学生24人を含む82人が参加した
本講座では本学の教員を含む各分野の専門家から、災害への備えや災害ボランティア活動、防災士の果たす役割など、多岐に渡る内容を学びます。
この日は「タイムライン・防災図上訓練」の演習を実施。学生や一般の方がグループを組み、災害の危険が迫ったときにいつどう動くか、普段から備えておくべきものは何かなどを話し合いました。
世代を超えてさまざまな意見が飛び交った演習
対象地区の地図に防災に関連する施設や危険個所をぎっしりとメモ
タイムラインを作る対象の地域や家族構成は、ランダムに配られたカードで決まります。参加者は「鳥を飼っている」「車いすに乗っている」などの条件を加味しながら、グループ内で話し合って具体的なタイムラインを作成しました。
講座には本学の学生防災士会のメンバーもサポーターとして参加しました。
参加者の活発な話し合いを促す高橋さん
演習後には学生防災士会の活動紹介として、FMはつかいちのラジオ番組に出演し、防災や減災に関する情報提供を行っていることや、地域イベントでの防災グッズ紹介ブースの設置などが説明されました。
被災地でのボランティアやラジオ出演、イベント出展などの活動を紹介
学生防災士会の代表をしている地球環境学科の高橋さん(高知県立高知西高等学校/高知県)は「現在は地球環境学科の学生ばかりですが、防災にはさまざまなアプローチの仕方がある。他の学科の学生にもぜひ参加してもらって活動の幅を広げたい」と展望を話していました。
今回受講された一般参加者の中には、県内の高校に通う生徒の姿も。「西日本豪雨災害で事前に正しい情報が伝わっていれば被害が減らせたはずだと聞いて、正しい情報を伝えて救える命を救いたいと思って受講しました」と話してくれました。
夢はアナウンサー。CMを見て広工大で防災について学べると知り、サイトで受講案内を見つけて申し込んだ塩見さん
広島テレビアナウンサーの長島さんも、一般参加者として受講を申し込みました。「タイムラインを作ってみて、かなり詳細な地域の情報が必要なことがわかり、改めて地域の人が防災活動に参加する意義を実感しました」と話していました。
「資格が取得したいというより、色んな立場や年代の方の話が聞きたくて参加しました」と長島さん(写真中央)
「話し合いによって人の視点を知り、多くの気付きを得てほしい」と演習を担当した地球環境学科の小西先生
知能機械工学科※の馬場さん(岡山県立笠岡高等学校出身/岡山県)は「タイムラインを作るにはその家族ごとに話し合いが必要だと感じました」と話していました。
「防災の知識はどの分野にも必要だと思い参加しました」と馬場さん(写真中央)
本学では今後も防災士の養成や防災知識の普及、技術開発などを通し、地域防災に貢献していきます。
※2025年4月、学びの領域は維持しながら3学部11学科に改組します。
- 改組紹介ページ