女性の多様な生き方を学ぶ「ロールモデルを探せ!」成果報告会を開催しました。
2018.01.17
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広島工業大学女子学生キャリアデザインセンター(JCDセンター)では、女子学生が社会に出てからも学び続ける意欲を持ち、自分らしく輝けるよう支援しています。その支援講座の一環として、今年度から始まった企画「ロールモデルを探せ!」の成果報告会を11月16日に開催しました。
ロールモデルとは、「あの人のようになりたい」と自分の行動や考え方のお手本となる存在のこと。学生がさまざまな業種・職種・年代の女性に会いに行き、働き方・生き方についてのヒアリングをとおして、5年後、10年後、その先の自分の姿を具体的にイメージすることを目的としています。6月のキックオフガイダンス、訪問先選定、ヒアリングと続き、集大成となる成果報告会です。
実際に訪問してお話を伺ったのは、一級建築士やMR(医薬情報担当者)、企業の人事担当者、技術系公務員などの20代から40代の女性です。ヒアリングから得たこと、感じたこと、そしてその方の生き方・働き方について共有するため、1年生7名、3年生13名の合計20名が8グループに分かれて発表しました。
パワーポイントを使ってグループごとに発表。会社・仕事の話から結婚・子育ての話まで、盛りだくさんの内容でした。
他グループの発表の中に自分の「ロールモデル」となる人はいないか、真剣に耳を傾ける学生たち。
発表後、4グループに分かれてワークショップを実施しました。「結婚せずに働く」「専業主婦」など女性の生き方について、それぞれの「良いこと」「大変そうなこと」を考えていきます。「専業主婦は家事・育児に専念できるけど、外とのつながりが希薄になるのではないか」「働きながらの子育ては両立が難しい」など、さまざまな意見が出ました。
グループ内はほとんど初対面の学生でしたが、積極的に意見交換を行い、議論を重ねていました。
直接ヒアリングをしたからこそ知りえた働く女性のリアルな話を参考に、メンバーから出た意見を表にまとめます。
意見がまとまったところで、グループごとにみんなの前で発表。
「皆さんが選んだどの生き方も正解です。今回の取り組みを、将来の生き方を考えるきっかけにしてください」と福田先生。
最後に、「就職活動を行う前に、たくさんの先輩の話を聞いてください。そして、今、何をすべきか考えてください。自分のロールモデルとなる人を見つけて、自分の人生の方向性をつかみましょう」とJCDセンター長の角川先生がエールを送って、半年間に及ぶプログラムが終了しました。
このプログラムに参加した鐡原真穂さん(情報工学科 3年)に話を聞きました。
「就職して定年まで勤めたいと思っている私にとって、産前産後休暇や新幹線通勤制度など企業の福利厚生制度を利用して、子育てしながら生き生きと働いていらっしゃる先輩の姿が印象に残りました。もうすぐ就職活動が始まりますが、これからは福利厚生も含めて企業研究を行い、自分に合った企業を探したいと思います」
JCDセンター長の角川先生は「充実した人生のために職探しはもちろん、ロールモデルとなる人を見つけてください」と激励。
「キャリアアップしながら、結婚・子育てもして、定年まで働きたいです」と話す鐡原さん。
今回学生が出会った働く女性は、みなさん「人生いろいろ」であり、誰一人同じ生き方をしている方はいませんでした。自分で選んだ道で輝き続けている女性の姿を通して、将来の姿を想像した女子学生。自分の未来探しの第一歩を踏み出しました。