学生たちだけでつくりあげる、音の祭典 第54回定期演奏会「Light Music Concert」を開催
2019.07.19
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6月9日、広島工業大学の音楽系サークルが一堂に集まり、日頃の練習の成果を発表する定期演奏会「Light Music Concert」を開催しました。今回で54回目を迎える伝統ある演奏会は、学生自治会 文化局の企画によるもので、裏方も含めすべて学生たちだけで運営しています。毎年注目のスペシャルゲストも学生たちが選定。今回は「あゆみくりかまき」をお迎えしました。歓喜と熱気に包まれた様子をご紹介します。
演奏会場は、広島工業大学からも程近い佐伯区民文化センター。地域の恒例行事となりつつあります。
開演に先駆け文化局長の河井宏明さん(機械システム工学科3年)が「毎日の練習成果を存分に発揮してくれると思います。一緒に盛り上がっていただければ幸いです」と挨拶。
多彩な音楽ジャンルと若さあふれる演奏で会場を沸かせる
開演のブザーが鳴り響き、演奏会は幕を開けました。トップバッターの吹奏楽部を皮切りに、マンドリンクラブ、鼓遊会(和太鼓サークル)、グリークラブ(アカペラサークル)、軽音楽部、ロック部、フォークソング部と、各サークルの個性を前面に押し出したパフォーマンスが続きます。今、流行のポップスや誰もが知るアニメソング、映画のサウンドトラックなどが曲目に盛り込まれており、子どもから大人まで楽しんでもらいたいという思いが選曲からも感じられました。司会進行も文化局の学生が務め、舞台転換の間も軽快なトークで聴衆を盛り上げます。演奏中は、客席から自然と手拍子が起こる場面もあり、盛会な夜となりました。
アップテンポの演奏でオープニングを盛り上げる吹奏楽部。サックスやフルートなどのソロパートもあり、さっそく会場のハートを掴みます。
マンドリンクラブはAlexandrosの「ワタリドリ」などポップスをアレンジし、繊細で美しい音色を聴衆に届けました。
鼓遊会は「セイッ」「サーッ」と威勢のいい掛け声とともに、体全体で躍動。力強い音を響かせました。
グリークラブはボーカル、コーラスだけでなく、ベース、パーカッションの音も声で表現。爽やかなハーモニーを奏でます。
思わず体が揺れてしまうような独特のビートを刻み、シックなジャズで会場を酔わせた軽音楽部。
ロック部は女性ボーカルの、太陽のような明るい歌声で会場を魅了します。
音楽系サークルのラストを飾るのはフォークソング部。ONE OK ROCKの「Re:make」など、疾走感を感じるナンバーで会場のボルテージも最高潮に。
チラシを見て初めて来場したという市川さん親子。「学生と思えないレベルの高い演奏に驚きました」とお父さんの久典さん。娘さんの千依さんも「私もピアノを弾いていますが、お兄さんとお姉さんたちの演奏はとても上手ですごかった!」と話してくれました。
「あゆみくりかまき」がキュート&パワフルなステージを披露
最後はスペシャルゲスト「あゆみくりかまき」のステージです。演奏を終えた音楽系サークルの学生も客席に集まり、開演を待ちます。「みんな楽しもうぜ!」の第一声でスタートすると、会場のテンションは一気に急上昇。力強い歌声を響かせながら、会場を縦横無尽に駆け回るパフォーマンスは圧巻。最後まで熱気に包まれ、興奮冷めやらぬ一夜となりました。
メンバーは「あゆみさん」「くりかさん」「まきさん」の3人。アイドルフェスだけでなく屋外ロックフェスにも参戦している注目のアイドルパンクDJユニットです。
エネルギッシュなステージに応えるように、客席も総立ちで声援を送っていました。
最高の演奏会をつくるために
音楽系サークルの部員たちは、この日のために毎週練習を積み重ね、当日も朝から会場入り。リハーサル後も控え室で最後まで綿密に音合わせを行っていました。文化局員たちもスムーズな進行のために、ホール外や舞台裏など、各所で活躍。全体を統括した定期演奏会実行委員長の秦輝政さん(環境土木工学科3年)は、「お客さまが盛り上がってくれていたことが何よりも嬉しかった。スタッフには、時に厳しいことも言ってきて、きつかったと思いますが、それでも最後までついてきてくれたことに感謝しています。共に頑張ってきた仲間たちとこれで終わりだと思うと、少し寂しいですね」と語ってくれました。
本番直前までリハーサルを行うMC担当の学生たち。司会台本も学生たちだけでつくったそう。
会場の各出入り口にはドアマンが立ち、来場者を丁寧に誘導。「お越しいただきありがとうございます」と、気持ちのいい挨拶を行っていたのが印象的でした。
舞台転換では、裏で楽器や機材の入れ替えを素早く行っていました。スムーズな進行は、決して表に出ることのない彼らの努力の賜物でもあります。
「チームワークもバッチリで今回の出来は100点満点!しかし後輩たちには、これで満足してほしくないのです」と笑う秦さん。
他大学の学生や地域の方々にも多くのご来場をいただき、誠にありがとうございました。各音楽系サークルは今後も練習を積み重ね、勢力的に演奏会を開催してまいります。ぜひまた学生たちの演奏をお楽しみいただければ幸いです。