学生の、学生による、学生のための図書選定 ブックハンティングを開催しました。
2019.09.06
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8月5日、広島工業大学の附属図書館に所蔵する本を学生が自ら選ぶ「ブックハンティング」をMARUZEN広島店で開催しました。このイベントは、毎年定員を超える応募があり、人気の恒例行事となっています。今回参加した学生は21人。学生たちは思い思いに本を手に取り、選書を行いました。その様子をお伝えします。
八丁堀にあるMARUZEN広島店は、約120万冊の本を所蔵する県内でも有数の大規模書店。
学生視点で、多彩なジャンルを選書
書店員から参加学生に小型のスキャン端末が配られ、ブックハンティングはスタートしました。選書時間は約2時間。その間、書店内を自由に回り、読みたい本、附属図書館にあったらいいなと思う本を探していきます。学科の学びに役立つ専門書から、就職活動に有利になりそうなビジネス本、自己啓発本、小説、哲学書などジャンルも幅広く選べます。予算は一人あたり約5万円。「読みたかったけれど、高額のため諦めていた」「試験や将来に活かせそう」「私が役に立ったからみんなに紹介したい」など、参加学生たちは利用者のことも考えながら様々な視点で本をハンティングしていきました。
書店内を回る参加学生たち。充実の品揃えに目移りしてしまう嬉しい悩み。
本をあらかじめリストアップしてきた学生は、検索機で効率よく本を探していきます。
所蔵したい本が見つかったら、スキャン端末でバーコードを読み取っていきます。
本との偶然の出会いが、新たな知見の広がりに。
「全然興味がなかったけれど、タイトルに惹かれた」「書店独自の特設コーナーで、たまたま見かけた本が面白そうだった」など、ブックハンティングの魅力は、思わぬ本との出会いです。こうした体験が、自分の知見を広げるきっかけとなり、図書館ひいては書店に足を運ぶ楽しさにつながっていきます。
ついつい熟読してしまう参加学生。選ぶ楽しさを通して、本がもっと好きになりますね。
偶然の出会いでも本当に必要な本なのか、学生同士で冷静に話し合う姿がありました。
参加学生の声
平川芹菜さん(地球環境学科1年)
「附属図書館の職員さんに声をかけてもらったのがきっかけで、初めてブックハンティングに参加しました。実際にやってみると、興味ある本を自由に選べるのがとても楽しかったです。宗教や哲学系の本も選定しました。いろんな人に読んでもらって、人生観をつくるきっかけになってくれたら嬉しいです」
「高額で購入できなかった本を、選べるのがうれしいですね」と平川さん。
ベイリー・クリストファーさん(電子情報工学科4年)
「ブックハンティングの参加は3回目。専門書を中心に選びました。3年間専門分野を学んできたからこそ本当に必要な本を選定できたと思います。選んだ本の中で特におすすめしたいのはベイズ推論に関する専門書。自分の学科はもちろん、情報系学科の学生にも役立つと思うので、ぜひ読んでもらいたいですね」
「他の参加学生が選ぶ本と重複しないことも意識しながら選びました」とベイリーさん。
「学生がブックハンティングで選んだ本は、貸出率がとても高く、特設コーナーは毎年人気です。普段、私たちは学科の専門性や話題性を考えて選書していますが、職員目線では気づかない視点の本がたくさんあり、私たちにとっても学生の興味関心の発見につながっています」と附属図書館の職員も語ります。
学生が選定した本は、蔵書との重複確認をした後入荷し、10月に「新着ブックハンティングコーナー」を設置する予定です。同時に参加学生がおすすめ本を紹介するオリジナルPOPも展開されるのでこちらも注目してください。3ヵ月後の2020年1月からは、一般の方も貸出可能になります。どんな本が展示コーナーに並ぶのか、ぜひ楽しみにしてください。ご協力いただきましたMARUZEN広島店様、誠にありがとうございました。
※新着ブックハンティングコーナーの設置時期、一般貸出開始時期は、変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。詳しくは附属図書館職員までお問い合わせください。