驚き、学び、発見に出会える、年に一度の祭典 第58回工大祭「Remake」開幕vol.3(学び・フィナーレ編)
2019.12.20
このニュースは、クローズされました
本学では11月9日、10日に第58回工大祭を開催しました。今年は、令和初の工大祭。学生たちは新時代を自分たちで築いていきたいという思いから「新しく作り直す」意味を込めて「Remake」をテーマに掲げました。また昨年に続き文化系サークルの祭典「冬の芸術展」と同日開催し、熱気に包まれた2日間となりました。最終回は、学びを展示した学科展、舞台裏で活躍する工大祭実行委員たち、感動のフィナーレの様子をお届けします。
第3グラウンドの野外ステージを中心に、多くの来場者で賑わう工大祭。
「野菜破格市」は工大祭の隠れた名物行事。13時からの販売でしたが、今年もあっという間に完売。
楽しいだけじゃない、学びもある工大祭
学科展はゼミや、学生同士で自主的に企画・運営している団体が活動で得た知識を来場者に知ってもらう場です。今年度は地球環境学科の発展トラック※の学生が初出展。「地球環境学科の学びを知ってほしい」と地球科学、環境情報、生物共生の3分野があることを実験やVR、顕微鏡などを用いて来場者にわかりやすく説明していました。学生たちは普段学ぶ側ですが、教える立場を経験することで、自分たちも知識を深める機会になっています。
※発展トラック・・・学業成績と人間力を積み上げるHITポイントなどが一定の基準を満たした学生は、発展トラックとして認定され、資格試験受験料の補助や海外留学の支援などの特典が受けられる。
地球環境学科の学生が来場者と一緒にペットボトルを使った実験を行い、気圧の変化で雲ができる仕組みを説明。
同時に顕微鏡でつくしの胞子と、ブラインシュリンプというプランクトンの観察を行うブースも展開。
HITチャレンジ※で活動する「建築屋たち」の学生は、建物の耐震構造や災害時の避難所の利用方法を模型にして展示。
電子情報工学科の学生による「電子情報テクナーズ」は電子技術を使ったお化け屋敷を出展。少し覗いてみると・・・
※HITチャレンジ・・・学生が自主的に企画を立て、採択されれば最大50万円が支給されるプログラム。
2日間のために、1年かけて工大祭をRemakeしてきた150人
県内の大学祭の中でも、規模の大きさを誇る工大祭。その企画・運営のすべてを学生たちが担っています。「来場者に最高のおもてなしを」という思いのもと、集まった学生は150人。彼らは、この2日間のために1年の歳月をかけて懸命に準備を進めてきました。より輝く舞台にするために、青いスタッフジャンパーに袖を通した彼らは、会場の至るところで黒子役に徹して運営を支えていました。
パンフレットを手渡す実行委員。「ご来場ありがとうございます」と元気よく挨拶し、来場者を歓迎。
ステージ袖では、企画チームが台本を確認しながら進行を見守ります。
本番はなかなか想定通りにいかないもの。MCの山本さんに逐一状況を伝え、臨機応変に対応していきます。
観客席側ではロープなどを利用し来場者を誘導。大きな混乱がなかったのは彼らの努力の賜物。
日暮れと共に熱を帯びていくステージ そして感動のレーザーショーへ
午後4時半過ぎ、あたりが徐々に暗くなりはじめた頃、和太鼓サークル「鼓遊会」の太鼓の音色がステージから響き出しました。突然「うおぉっー!」と男たちの威勢のいい声が!現れたのは赤いふんどしを締めた男子学生たち。御輿を担ぎ、全速力でグラウンドを駆け回ります。これはかつて工大祭の伝統であった「赤ふん隊」。今回、Remakeの一つとして堂々復活を遂げました。秋の肌寒さを感じさせない若さと元気に満ちた姿に、会場は熱を帯びていきます。赤ふん隊に続けと歌やダンスなどでステージはさらに盛り上がり、ラストのレーザーショーへ。夜空に輝く色とりどりの光が会場を幻想的な世界へと誘い、工大祭は幕を閉じました。
復活した赤ふん隊の男子学生たち。気合いが入っていますね。
ステージではヒューマンビートボックスやブレイクダンスなどで熱冷めやらないパフォーマンスが続きます。
マイケルジャクソンに扮した学生が登場。会場からは歓声が沸き起こります。
めまぐるしく変化するレーザー光線は感動的で神秘的。スモークやシャボン玉の演出も加わり、来場者を魅了しました。
最後に、第58回工大祭実行委員長の安光渉さん(電気システム工学科3年)に話を聞きました
工大祭を通して出会った人々が、かけがえのない財産
「近年はスケジュール通りにプログラムが進行せず、終了時間を越えてしまうことが課題でした。しかし、今年は新しい試みもたくさんあった中、時間通りにプログラムを終えることができて安心しています。工大祭を通して実行員のメンバーをはじめ、他大学の学生や地域の方々、企業の方々など、多くの人との出会いがありました。その出会いの中でいろんな経験を積み、人間的にも大きく成長できたと思います」
「1年間やり遂げれば必ず得るものがある。後輩たちにも最後まで諦めないでほしいです」とエールを送る安光さん。
次年度実行委員長は田中翔大さん(電気システム工学科2年)。「今年の工大祭を超えることを目標に頑張ります」
この度の工大祭にご協力いただきました地域の皆さま、企業の皆さま、そしてご来場いただきました皆さまに心より感謝申しあげます。これからも進化する工大祭にぜひご期待ください。来年もご来場をお待ちしています。