相手に伝わる話し方とは? JCDクリスマスセミナー「プレゼンテーション力向上講座」を開催
2020.01.15
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広島工業大学女子学生キャリアデザインセンター(通称:JCDセンター)では、女子学生のキャリア形成や就業支援を目的とし、一人一人が高い志を持った技術者として社会で活躍できるよう、様々なバックアップサポートを行っております。その一環として12月12日にJCDクリスマスセミナー「プレゼンテーション力向上講座」を開催しました。2月にプロジェクト活動の報告会を控えている女子学生たち。そのための知識やスキルを身につけてもらうことも視野に入れ、初めて実施しました。その様子をご紹介します。
プレゼンテーションの秘訣を学ぼうとリーダーを中心に24人の女子学生が集まりました。
講師にお迎えしたのは、笹木純子さん(一般社団法人 マナー教育クリエーション協会)
プレゼンテーションは贈り物
「報告とプレゼンテーションの違いは何でしょう?」の問いかけで、笹木さんの講座はスタートしました。報告は一方的に伝える意味合いが強いことに対し、「プレゼンテーションは贈り物です」と、独自の視点で話す笹木さん。贈り物を選ぶ時は、必ず相手の気持ちを考えることを例に上げながら、「プレゼンテーションも聞き手のメリットを意識しながら準備することが大切です」と伝えました。
「Presentation(プレゼンテーション)のスペルの中には"Present(プレゼント)"が入っていますよね」と笹木さん。
笹木さんは雑談で場に笑いを織り交ぜながら、和やかな雰囲気で進行していきます。
"HIT"がプレゼンテーションの基本三要素
続いて笹木さんが講じたのはプレゼンテーションの基本三要素「HIT」。1つ目はHeart(熱意)。自分のモチベーションが、人の気持ちを動かす原動力になること。2つ目はInformation(情報)。自分の伝えたいことだけをしゃべるのではなく、相手が興味を持ってくれそうな情報を入れて、聞く価値をつくること。そして3つ目はTechnic(技術)で言葉の選び方、わかりやすさ、聞き取りやすい話し方、数字をグラフにして成果を見える化することを話されました。
基本三要素の頭文字は広島工大(Hiroshima Institute of Technology)の略称と同じ"HIT"なので、とても覚えやすいですね。
第一印象は6秒で決まることも伝えられ、姿勢、表情などを意識することの大切さも学びました。
実践で、好印象な立ち振る舞いを磨く
座学の後は、プレゼンテーションする際の立ち振る舞いを実践。きれいな姿勢は足元を閉じ、体の前で左手を上に手を重ねること。声は一番後ろの人に聞こえる大きさで、語尾を短く切って話すことなどを学んでいきました。
きれいな立ち姿は、上から吊り上げられているイメージを持つのがコツ。
滑舌を鍛えるために割り箸をくわえた発声練習も実践。「やる前とやった後で話しやすさが違います」と笹木さん。
参加学生にセミナーの感想を聞きました
吉田みるさん(食品生命科学科2年)
「笹木さんのお話はどれもためになることばかりで、中でも印象に残っているのは第一印象が6秒で決まること。とても短いと感じたので今後意識していきたいです。今、LEAF GARDENメニュー開発プロジェクトで活動しており、人前で話すことが多いので、今日学んだことを活かしていきたいと思います」
「プレゼンテーションを学ぶ機会があまりなかったので、とても貴重な時間になりました」と吉田さん。
最後に講師の笹木さんから女子学生にメッセージをいただきました
「今、社会では理系女子のニーズがとても高くなっています。加えて売り手市場。女子学生にとって大変有利な環境です。だからといって努力を怠ると痛い目を見ます。今しかできないことに果敢に挑戦してください。その経験がきっと将来に役立ちます」
「遊ぶことも含めて学生の時にしかできないことを!社会人になると、お金はあっても時間がありません」と笹木さん。
笹木さんからひと足早く「プレゼンテーションスキル」というクリスマスプレゼントをもらった女子学生たち。学んだことを活かした発表が聞けることを今から楽しみにしています。JCDでは今後も理系女子のキャリアアップにつながるイベントを積極的に開催してまいります。