子どもたちと一緒にライントレーサーのプログラミングに挑戦 JCDプログラミング教室を開催
2020.01.29
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広島工業大学女子学生キャリアデザインセンター(通称:JCDセンター)では、女子学生が主体となってさまざまなプロジェクト活動を行っています。「JCDプログラミング教室」はそのひとつ。子どもたちにプログラミングの楽しさを知ってもらおうと、これまでゲーム制作やロボットカーのプログラミングなどを行ってきました。そして、12月21日には、小学4年〜6年生を対象としたプログラミング教室を本学で開催しました。今回は初めてライントレーサーを実施。プログラミングでマイコンカーを制御し、平面上に引かれた線を自動追尾させることに挑戦してもらいました。その様子をお伝えします。
パソコン教室に続々と集まってくる子どもたち。さっそく目の前にある教材に興味津々。
教材は「マイコンレーサー2」を使用。初心者でも扱いやすく、楽しくプログラミングを学べます。
プログラミングの基礎から学ぶ
はじめに女子学生が「プログラミングって何でしょう?」と、子どもたちに問いかけました。子どもたちに人気のゲームを具体例にあげながら「プログラミングとは想像して作ることです」と説明。そして、「今日は、どんなコースでも線さえあればロボットが自動的に走るプログラミングにチャレンジしてみましょう」と、基本的なプログラミング方法を教えていきました。
「わからないことがあったら、傍にいるお姉さんに声かけてくださいね」と女子学生。
まずは基本編。パソコンでマイコンカーが直進するプログラムを入力。
次にパソコンとマシンをつなげて、プログラムのデータを転送します。
転送が完了したら、マシンのスイッチをオン。プログラム通りに動くかドキドキの瞬間。
創意工夫で2つのコースをクリアせよ
マイコンレーサーは左右2つのモーターと、黒い線を感知するセンサーが先端に4つ付いています。これらの動きをパソコンでプログラミングし、女子学生の用意したコースをクリアするのが今回のミッション。子どもたちは左右のモーター速度やセンサーの反応をプログラミングで制御して、工夫を凝らします。はじめは線から外れたり、真っ直ぐ進まなかったりとみんな苦戦。「モーターの速度が速すぎるのかな?」「センサーのプログラムが違うのかな?」と、女子学生のサポートのもと、何度もプログラムの修正と試走を繰り返していました。
完走をめざすのは鳥とイカの2コース。難関はイカの足や鳥のくちばし部分。
試走を元になぜ上手くいかなかったのか、女子学生がサポートしながらプログラミングを修正していきます。
クリアできるようになったら、今度はどれだけ早く回れるかプログラミングを考え、タイムを競い合いました。
どうしたらタイムを縮められるのか、子ども同士でプログラムを相談しながら考える姿もありました。
参加者に感想を聞きました
岡田釆子さん(5年生)
「何回かプログラミングをやったことがありますが、マイコンレーサーを使ったプログラミングは初体験。はじめはマシンがくるくる回って、思い通りに動かせなかったけど、何度も調整していくうちに上手く走るようになりました。タイムの競い合いが一番楽しかったです」
岡村篤季くん(4年生)
「プログラミングは初めての経験です。難しかったけど、その分できた時の達成感があり、とても楽しかったです。失敗した時は、大学生のお姉さんにわかりやすくアドバイスしてもらえたことが嬉しかったです」
「周りの友達のプログラムを見ることも勉強になりました」と岡田さん。
岡村くんは「インタビューで伝えきれないほど楽しかった。また参加したいです」と大満足の様子。
中心となって企画を準備したサブリーダーの学生に話を聞きました
竹内音々さん(知的情報システム学科1年)
「子どもたちに伝えたかったのは『プログラミングは難しくない』ということです。私自身、最初はプログラミングに対して難しいイメージを持っていましたが、実際にやってみると意外とできたことから、子どもたちにも同じ体験をしてもらいたいと思い、企画してきました。どうしたら子どもたちに理解してもらえるかを考えながらの準備は大変でしたが、子どもたちが楽しそうにプログラミングしてくれていたので満足しています」
「新しい企画で私たちも試行錯誤の連続でしたが、メンバーとの連携が上手くいって良かったです」と竹内さん。
JCDプログラミング教室のメンバーは、「今回の経験をもとに、今後もよりよい教室をつくっていきたい」と語ってくれました。プログラミングは急速に発展を遂げ、自動車や家電製品にも新しい技術が採用されるなど、私たちの生活に欠かせない存在。子どもたちにもっとプログラミングを身近に感じてもらえるよう、これからも楽しい企画を期待しています。