仲間の汗と思いを1本のタスキにのせて 第51回三宅駅伝を開催
2020.01.20
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12月8日、広島工業大学の伝統である三宅駅伝を開催しました。この行事は体育会本部の学生が中心となって企画・運営しています。51回目を迎える今年は、部活・サークル、ゼミ、OBなど全43チームがエントリー。「部活動の部」「ゼミ・一般の部」に分かれ、優勝を争いました。その様子をお伝えします。
開会式に臨むランナーたち。この日は少し肌寒さを感じましたが、走るにはちょうどいい気温。
選手宣誓は土居郁弥さん(環境土木工学科4年)。「選手全員でタスキをつなぎ、最後まで走りきることを誓います」
苦しくても、ひたむきに前だけを向いて仲間の待つ元へ
午前10時、長坂学長の鳴らした号砲で新一号館前から一斉に第一走者が飛び出していきました。走るのは五日市キャンパス周辺、約3.5kmの周回コース。新一号館前を中継所に、6人でタスキをつないでいきます。最難所はキャンパス北側の長い登り坂。激しいアップダウンがランナーを苦しめます。しかしゴールを待つ仲間のためにひたすら前へ、前へ。懸命に駆け上がっていきます。
仲間の大きな声援が飛ぶ中、スタートをきる第一走者たち。
キャンパスの裏口付近が最難所の頂上。ランナーの表情がコースの険しさを物語ります。
情報システムメディアセンター(ISMC)が3ヵ所にカメラ設置し生中継。モニター越しに仲間を応援。
ゴール手前もきつい登り坂ですが、ここを越えれば仲間の待つ中継所。学生に負けまいと教職員チームも奮闘。
最後の力を振り絞って全力疾走。タスキに思いを込めて次の走者へ。
自動車部はタスキと一緒にハンドルもつないでいきます。気持ちはアクセル全開!
三宅駅伝名物、豚汁で疲れを癒して
三宅駅伝では、走り終えたランナーにおいしいご褒美が待っています。それは具だくさんのアツアツ豚汁。味噌の優しい味わいが疲れた体に染みわたります。炊き出しテント周辺には、多くの選手たちが豚汁を頬張る姿がありました。
ボランティアの学生が「お疲れさまです」と、労いの言葉をかけながら豚汁を振る舞います。
「走り終えた後の豚汁は、格別なおいしさです!」と水泳部の学生。
部活動の部は「工大高Fチーム」、ゼミ・一般の部は「升井ゼミ①」が優勝
今年のレースは、部活動の部で「工大高Fチーム」が優勝、「工大高Aチーム」が準優勝に輝き工大高校の生徒たちが1位、2位を独占。3位に陸上競技部が入賞しました。一方、ゼミ・一般の部では優勝「升井ゼミ①」、準優勝「ISMC」、3位「升井ゼミ②」と、升井ゼミが強さを見せました。升井ゼミの駅伝リーダーを務めた三山勇士さん(電子情報工学科3年)は「1人が20分を切ることを目標に1ヵ月前から練習を積んできました。2チームで出場しましたが全員で勝ち取った優勝です」と、喜びを語ってくれました。
「まさか2チームとも表彰台に上がるとは思わなかった」と、驚きを隠せない三山さん。
升井ゼミ全員で記念撮影。「三宅駅伝は升井ゼミの必須科目」と冗談を交えながら、最高の笑顔を見せてくれました。
心のタスキでつないだ、体育会本部のチームワーク
三宅駅伝は体育会本部が企画・運営をしています。当日はコースの至るところに立ち、補助員の学生と連携を取りながらランナーの誘導や安全を管理。新一号館前の本部テントではタイム計測や走者の呼び出しなど、陰でランナーを支えました。その中心にいたのが、三宅駅伝担当の蒲原卓矢さん(知能機械工学科2年)。約2ヵ月前から準備をはじめ、道路使用許可証の申請やタイムテーブルの作成、学務部との打ち合わせなどに奔走してきました。「困った時は仲間に意見を求め、いろんな考えを聞きました。だからこそよりよい運営となり、無事成功させることができたのだと思います」と蒲原さん。体育会本部もまた、駅伝のように心をひとつにして運営を行ってきました。
常に状況が変化するレース。本部テントではスタッフが話し合いながら臨機応変に対応していました。
無線で連携を取りランナーの位置を確認しながら、車や地域住民の交通安全にも配慮。
短時間で賞状を作成するなど、表彰式・閉会式の準備も手際よくこなしていきました。
「一人ではできることに限界があります。素直に助けてもらうことは大事だと学びました」と蒲原さん。
三宅駅伝の開催にあたり、ご協力いただいた地域住民の皆さまには心より感謝申しあげます。ご参加いただいたランナーの皆さま、お疲れさまでした。来年もたくさんのご参加をお待ちしております。